先週に続いて,中1集団宿泊研修の「キャンドルサービス」で火の長として述べた「火の長の挨拶」を紹介します。
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今皆さんの前にあるキャンドルの火を見つめながら火と水と風について考えてみましょう。
火と水と風の存在は人間と切っても切れないものです。皆さんの多くはこの火と水と風が人間とは別個の存在のように思っているかもしれませんが,実は人間と自然は一体化しているのです。それは人間の体の中にもこの火や水や風の働きがあるからです。
先ず目の前にある火について考えてみましょう。人間の体内で火の働きは一体何でしょうか。それは36度7分の体温です。もしこの温もりがなければ人間は生きることはできません。
自然と人間が一体であるということが,このようなことからも分かります。
それでは水はどうでしょうか。人間の身体の60%~70%が水分である事は皆さんもよく知っていることです。これだけでも,水と人間は一体化していることがよく理解できると思います。
それでは,風についてはどうでしょうか。キャンドルの火をよく見つめてください。火は少し揺れていますね。わずかですが,風が吹いているのです。それでは人間の体の中で風の働きをしている部分があることに皆さんは気付いていますか。それは人間の呼吸です。この吸ったり吐いたりする呼吸がなければ,人間は生きることができません。風がなければ人間は生きていくことはできないのです。
このように考えてくると,自然を大切にするということは,実は,わたしたち人間を大切にすることだということがよく分かってもらえたと思います。このことをしっかりと心におさめて,地球の自然を大切にしながら暮らしていこうではありませんか。火と水と風は自然と人間の一部なのです。
最後に56期生,一人ひとりの心の火が,日本と世界に光を与えることを願って火の長の挨拶とします。
キャンドルサービスの時の様子です。(撮影:西村清先生)