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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第228回 (香港,マカオのカトリック学校訪問(1))

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本校は他の進学校,特に関西圏の進学校との相互訪問によって情報交換をしている。わたしも教務の担当をしたことがきっかけで,いろいろな学校を訪問し,勉強をさせていただいた。もちろん,こちらが勉強させてもらうだけではなく,相手の学校にも本校の良い面を紹介できる。この相互訪問を通して,自分たちの学校がどのような立場にあるのかが,より客観的に判断できるとわたしは考えている。

 昨年のいつ頃だったか,ホアン理事長から,聖ドミニコ会が経営をしている香港のRosaryhill School とマカオのサオ・パウロスクールを訪問する計画について相談を受けた。わたしは,その頃は校長に就任して間もない頃であったので,少し落ち着いてからご一緒させていただきたいと述べたところ,翌年に計画をするということになった。

 この訪問計画は,その後,わたしの頭の中から消えてしまっていたのだが,今年度の2学期になって,ホアン理事長が香港で開かれる会議に出席するという話が決まったときに,理事長より再度お誘いがあった。

 愛光が休日で,香港とマカオの学校が開校日であるのが理想ではあるが,そのように都合の良い日程を組むことはなかなか難しい。結局,文化祭,体育大会が終わった後,9月22日()に出発して,25日()に帰ってくる計画に落ち着いた。22日()の午前中の校務を終えて,午後に出発することになった。できれば関西空港から香港へと思っていたのだが,うまく時間が合わないため,羽田,成田経由で香港に向かった。わたしは海外へ向かうのに,成田空港を利用したことがなかったので,あの大きなスーツケースを持ってあちこち移動するのにやや不安な気持ちを抱いていたのであるが,羽田から成田へのバス移動は思っていたよりスムーズに運んだ。ただ,スーツケースを,ここ5,6年使用していなかったためか,移動のたびにキャスターがキーキーと音を立てるのには閉口した。

成田で円を香港ドルに両替したが,レートは1ドルが16.18円であった。出国手続きを終えてノースウエスト航空(NW)のゲートに向かった。国際線ではよくあることであるが,出発時間が15分早くなっていた。調べてみるとアメリカのデトロイトを出発して成田経由で香港に向かう飛行機であった。

18時30分に出発し,約4時間で香港に到着した。日本と香港の時差は1時間であるため日本時間では22時30分になるが,現地では21時30分ということになる。入国手続きでは一言もしゃべる必要がなかった。せっかく外国に来ているのだから,何か話しかけてくれるのではないかと期待していたが,まさしく事務的に手続きが進んだ。若い係官がパスポートの写真とわたしの顔を照合するようなそぶりをしたので,笑顔で軽く会釈すると笑顔で応えてくれた。次から次へと入国審査をするのであるから,事務的な態度も仕方のないことと思いながら,出口へと向かった。現地では理事長の知人が出迎えに来てくださり,ホテルまで案内してくださった。ロビーを出ると,かなり蒸し暑いので,びっくりしたが,台風が接近している影響もあって,特に蒸し暑いのだということであった。地理的に見れば,暑いのが当たり前なのかもしれない。出迎えの方の案内で無事,コズモポリタンホテルに到着した。

夜も更けていたので,翌朝,3人で朝食を共にするということでそれぞれの部屋に向かった。

 

ロザリーヒルスクール.JPG

↑ロザリーヒル・スクール。

サオ・パウロスクール.JPG

↑サオ・パウロ・スクール。


2013年1月

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