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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第229回(香港,マカオのカトリック学校訪問(2))

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翌朝,ホテルのレストランでバイキング形式の朝食をとりながら,接近している台風のことが話題になった。香港では台風の大きさをシグナルで表すようで,シグナル8になると学校は休校になるとのことであった。当日はシグナル3であったので,問題ないということになったが,その後の台風の動きが気がかりであった。

朝食後にRosaryhill School に向かうため,道路に出てタクシーを待った。タクシーは次から次へとやってくるにもかかわらず,空車が1台もやってこない。わたしたちが訪問する学校はその名が示すとおり丘陵に建てられているのだが,サンフランシスコの坂道を思い出すほど急な坂道なので徒歩で行けるような場所ではない。よく見ると少し坂道を登ったところの大きなビルの中に次から次へとタクシーが入っていくのを見て,ビルから出てくるタクシーを拾えるのではないかと思い,ホアン理事長と一緒にそのビルまで坂道を登っていくことにした。二人とも訪問用のスーツを着用しているため,暑いのと,湿度が高いこともあって,すぐに汗がにじみ出てきた。やっとのことでビルから出てくる空車のタクシーに乗ることができた。タクシーはどんどん坂道を登っていく。これでは徒歩で通学できる生徒はいないだろうと思いつつ,目的地へと向かったが,案の定,到着した校庭には大型のスクールバスが20数台並んでいた。

学園の Supervisor を務めるフランシスコ神父様がわたしたちを出迎えてくださった。学校に入ってすぐに感じることはカトリック学校の雰囲気を出すために絵画や写真,そして彫刻,展示物など,様々な工夫が施されていることである。Rosaryhill School には幼稚園から高校までの子どもたち約2,500人が在籍している。夏の制服は写真で分かるように男女とも上下,白で統一されている。授業中の教室に入って,フランシスコ神父様からホアン理事長とわたしの紹介があると,生徒たちが声を揃えて歓迎の挨拶をする。どの教室に入っても礼儀正しい挨拶と友人を迎える微笑があった。校舎の各階ごとに学年が決まっており,最上階は神父様方の居住に充てられている。

教室に入って驚くことは,幼稚園から高校のどの教室にも例外なくプロジェクター,スクリーン,パソコン,スピーカーシステムが設置されていることである。教員はパソコンをかなりのレベルで操作できないと仕事にならない。また,サーバーに各自が用いる教材を保存するので,どの教員の教材でも自由に閲覧できるそうである。お互いの教材を研究しあって,切磋琢磨する教員の姿が思い浮かんだ。

当然,職員室には全員の机上にノートパソコンが置かれている。教員用のデスクはさほど大きくはないが整然としており,机上は見事に整理整頓されていた。

約半日かけて学校見学をし,できるだけ多くの写真を撮影させてもらった。見学が終わる頃には暑さと湿度のためか,やや疲労感を覚えたが,同じ聖ドミニコ会の学校を見学できたことで刺激を受けたことは大きな収穫であった。

 

 


授業風景.JPG
ロザリーヒル・スクールの授業風景。
昼食時間校長.JPG
昼食時間です。
昼食時間理事長.JPG
同じく昼食時間。(左端が本校理事長のホアン神父様です)
スクールバス.JPG
スクールバスの集団を上から撮影しました。


2013年1月

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