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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第239回(聖カタリナ学園光ヶ丘女子高等学校「降誕劇」(1))

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昨年の12月20日()に,総務副部長で音楽担当の小田倫史教諭と共に,愛知県岡崎市にある「聖カタリナ学園光ヶ丘女子高等学校」を訪問した。

訪問の目的は,300名を超える生徒たちが,ダンス・演劇・音楽を交えて舞台で発表するクリスマス降誕劇『「すべての愛が花咲くとき」-天地創造からキリスト降誕まで-』を観劇することであった。

昨年度,本校のホアン理事長が招待を受け,このクリスマス劇を見て,高校生が演じるクリスマス降誕劇が,ここまでのレベルにまで高められるのだということに驚きを禁じえなかったという話を聞いていたので,大いに興味をいだきながら,中部国際空港行きの飛行機に搭乗した。

中部国際空港セントレアからバスで東岡崎まで行き,会場の岡崎市民会館へと向かった。会場の入口では,校長の中山紀美子先生がそれぞれの招待客に挨拶をされていたので,招待のお礼を申しあげてから大ホールに入場し,指定の席に着いた。

公演は3回が予定されており,わたしたちが観劇したのは初回のものであった。2階と1階の後部に全員の在校生が着席し,開演を待っていた。

109名からなる吹奏楽部の演奏が始まると,一瞬にして静まり返るあの独特の雰囲気が会場を覆った。

ナレーターが登場し,静かに語り始めた声を聞いて,これは今までに見たことのない素晴らしい降誕劇になるのではないかという予感がした。それほど自信に満ち,かつ落ち着いたアルトの声の素敵な響きであった。わたしは,このナレーターの生徒が,この降誕劇のすべてを決めたと言っても過言ではないと思うほど,立派なナレーションであったと思っている。

Christmas Pageant 2008」とプログラムの表紙に大きく記されていたが,プログラムの内容は次の通りであった。

第1幕 

第1場

1 天地の創造

2 エデンの園(アダムとエバ)

3 ノアの方舟

4 ソドムとゴモラ

第2場

1 モーセの召しだし

2 ファラオ

3 エジプト脱出

4 十戒と金の牛

5 モーセの死

第2幕

 1 マリアへのお告げ

 2 ベツレヘムへの旅

 3 ヘロデの宮殿

 4 主の降誕

 5 子供の皆殺しとエジプトへの避難

 6 シメオンの預言

 7 フィナーレ

 

 途中に15分間の休憩時間があったものの,上記のプログラムを約2時間,演劇部,ダンス部,合唱部が舞台で熱演し,舞台下では吹奏楽部が演奏する,この総勢300名を超える生徒たちの見事なハーモニーは見ている者の心の中を激しく,かつ深く揺さぶらずにはおかないというような迫力を持っていた。

 高校生にどうしてこれだけのことができるのか,という率直な疑問が心の中に湧いてきたが,すぐに,高校生だからこそ,これだけのことができるのではないかという答えが頭に浮かんだ。

 


2013年1月

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