高3生の方々にとりましても,この「最後の体育大会」は一生涯彼らの心の中の宝石となって煌びやかに輝き続け,彼らが躓きそうになった時,そっと自身を支えてくれる,そんな強くて優しい自信になってくれるにちがいありません。
小学校時代に遡っても雨天での体育大会はございませんでしたし,きっと今後も経験することはないでしょう。
(しかも,「川のようなグラウンド」での体育大会は二度と体験できないでしょう。)
百年近い人生のなかの
ただ一度きりの
最高に素晴らしい体育大会でした。
未来永劫語り継がれる体育大会でございました。
心より深く感謝しております。
誠に有難うございました。
わたしはこの手紙を読み,各クラスの高3生が水溜りにダイビングしている写真を見て,このように感動してくださったご父母がいることに感謝したい気持ちになった。
寮で,高3寮生の面談が終わり,高2寮生の面談を続ける中で,小,中,高の一番の思い出を聞くと,この「雨の中の体育大会」を挙げる生徒が少なからずいた。
わたしは,雨の中で体育大会を続けたことを申し訳ないと思っていたので,この手紙を読んだとき,正直,驚いたと同時に少しほっとした気持ちになったのである。
最後に,昨年の体育大会の講評で述べた言葉を紹介して締めくくりとしたい。
(大会講評)
雨の中を懸命にプレイする皆さんの姿を見て本当に感動しました。皆さんが心を一つにして学校に新しい空気を生み出そうとする気持ちの現れであると,本当に頼もしくうれしく思います。
感動をありがとう。これ以上の講評の言葉はありません。
さて,高3生のみなさん,愛光生活最後の体育大会,「北京よりも熱く!」燃えましたか。超気持ちがよかったですか。
さて,明日から燃えなければならないことは言うまでもないことですが,大学受験です。受験は今日の体育大会と同様,団体競技であります。藤村学年主任を中心にティームを組み,素晴らしい学年のティームワークでもって受験に臨むことを期待しています。
ご父母の皆様,本日は雨の中にもかかわらず,ご声援ありがとうございました。
雨の中での競技続行。愛光は何という学校かと思われた方もいらっしゃるかもしれません。ただ,先ほど,あるお母様から,よくぞ今日は体育大会を開催していただいたと声をかけていただきました。本当にありがたい言葉です。学校長として今後,天気の徳をいただけるよう,しっかりと心を正して参りたいと考えています。
今後も子どもたちの教育のためにご尽力いただくよう心からお願いいたしまして,講評のあいさつといたします。