1学期に始めた高3,高2寮生の面談が2月16日の月曜日に終わった。結果として約200名の寮生面談となった。
昨年の4月の職員会議で,クラス担任の先生方に,生徒の面談をできれば学期に1回,年間に3回行ってほしいと述べた。
それからしばらくして,自分にもできる面談があるのではないかという気持ちになり,一度も授業を担当したことのなかったドミニコ寮の高3寮生の面談を思いついた。最初は高3寮生のみと考えていたが,週に3回のペースで進めたこともあって,1学期に高3生の面談が終了した。そこで,ドミニコ寮に在寮する高2生の面談を続けて行うことになった。この面談も2学期に終了したため,続いて,トマス寮にいる高2寮生の面談を行うことにした。その結果,高3と高2の全寮生の面談が2月に終了したのである。
生徒たちと話した内容は,すべて記録として保存している。
「志望大学と将来の夢」,「部活動の思い出」,「寮に入ってよかったと思うこと」,「寮に入ったためによくなかったと思うこと」,「寮の改善点」,「授業を含む学校生活についての要望」,「心に残る思い出」などについて質問をする形で面談を進めた。寮生たちは,わたしの質問に,礼儀正しく受け答えをしてくれただけでなく,各自の思うところを述べてくれた。
質問に対する返答の内容については,来年度の地区別懇談会などでご父母に紹介させていただこうと考えている。
生徒からの今年の年賀状の1枚に,
「忙しい中,面談してくださってありがとうございました。なんだか,とってもうれしかったです。これからもよろしくお願いします。」
と書かれていた。高2寮生からもらった賀状である。
「なんだか,とってもうれしかったです。」
この言葉こそ,わたしが待ち望んでいる言葉である。「よくは分からないが何となく」という,ほのかに温かい雰囲気を生徒たちが感じ取ってくれればよいのである。わたしの役目は担任とは違う。生徒の現在の成績について話すことは決してない。それに,生徒の成績についてはあえて調べてもない。面談をした後,何となくやる気になってくれればよいのである。それ以上のことを,たかが20~30分の面談から期待することはできない。
卒業後に,寮生には校長面談なるものがあったなあと,かすかな思い出として残ってくれれば,それで十分であると思っているのである。
この寮生の面談は,退職するまで続けたいと考えている。