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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第252回(29期生の結婚式(2))

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(先々週の続きです)

 

愛光学園の説明 (省略)

  

さて,約150億年前に,針の先ほどもない,小さな点が大爆発,つまりビッグバンを起こして,この宇宙が生まれました。それから100億年ほどたって,約46億年前にこの地球が誕生したのです。そして原核細胞や真核細胞を生命と呼べるのであれば,最初の生命は40億年前に存在したと言われています。

この気の遠くなるような長い歴史の中で,今地球上に60億人以上の人々が生活しています。その60億人の中から,TさんとSさんの二人が結ばれるということは,まさに奇跡中の奇跡としか表現ができないことではないかと思います。

この奇跡とも言える「えにし」つまり縁を大切にしていただき,末永く幸せなご家庭を築かれることをお祈りしてお祝いの言葉といたします。

 

わたしは,祝辞の結びに述べることばとして,二つのパターンを用意しているが,この宇宙誕生の話が,その一つである。もう一つは次の機会に紹介させてもらいたい。

 

 26日の最終便で松山に帰り,翌日の中1生の「生徒手帳・宗教」の時間の「おはなし」の冒頭でこの結婚式に触れた。

 祝辞の中の「本校の教育方針と人間の縁」について話をしたいと思ったからである。教育方針については,いつも述べていることなので,ここでは省略するが,人間の縁については次のような話をした。

 

 気の遠くなるような歴史を経て,現在,世界に60億以上の人間が生活をしていることは,皆さんがよく理解できる事実であると思います。そういった状況下において,結婚式で二人が夫婦になることは奇跡中の奇跡であるということも,きっと皆さんはなるほどとうなずいてくれることでしょう。実は,皆さんが愛光学園という学校の中で,中1生としてここに集まっていることも不思議だとは思いませんか。しかも,それぞれのクラスに分かれて中1a,b,c,dのクラスのメンバーになっていること,特に,寮生が寮の2段ベッドで上下に生活をしていることなどは,本当に不思議なことだと思うのです。このように神様が演出してくださった人間の縁を大切にしてください。

 アインシュタインが述べた言葉,We exist for our fellow-men. 「人間は他人のために存在する。」,この気持ちを忘れずに,「人の喜ぶ姿を見て自分も喜ぶ」という最高の喜びを味わう「愛と光の使徒」になる努力をしていただきたいと述べておきます。

 そのような気持ちを持っていれば,嫌がらせやいじめというようなことは起こらないはずです。人間はお互いが助け合うように創造されているのです。愛光生活6年間,素晴らしい友人に囲まれて自分を磨くことができるよう心から祈りたいと思います。


2013年1月

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