四日目は生徒たちに人気のある「札幌市内班別自主研修」である。
ホテルを出発してから札幌市内に到着するまで雨が降っていたが,宿泊先の「全日空ホテル」に到着したときには,雨はすっかり上がり,市内を研修するのに好都合の天候となった。その後,少し雨がぱらぱらと降ったようであったが,生徒たちは市内の自主研修をそれぞれの班で楽しんだ。
最終日の五日目は札幌から小樽に向かったが,途中大倉山ジャンプ台を見学した。生徒たちはリフトでジャンプ台の頂上までのぼり,下の景色を眺めて驚いていた。
小樽に到着して運河を背景にして記念撮影をした後,自由行動になり,それぞれに,食事やショッピングを楽しんだ。
小樽から千歳空港に向かい,5日間お世話になったバスの運転手とガイドにお別れをして,羽田に向かった。羽田では待ち時間が少なかったために,ゲートを移動後直ちに松山行きの飛行機に搭乗した。
松山空港に到着直前に機内アナウンスがあり,直前に到着した飛行機に不具合が起こり,牽引車で滑走路から出しているとのことで,20分ほど松山の上空を旋回するとのことであった。個人の旅行であれば,夜の松山と瀬戸内海を見物させてもらえる良い機会だと思えるのだが,生徒のご父母が空港や学校に迎えに来ていることを考えると,そういうわけにもいかなかった。
学校に無事到着して,解散し,職員室を出たのは午後の10時40分であった。
北海道は梅雨がないし,最もよい季節だということで,この時期に旅行が設定されているのであるが,今年の道央の天気予報はあまりよいものではなかった。しかし,予報はよくなかったが,研修の間はほとんど雨に降られることもなく,全員無事で,全旅程を完全実施できたことは,ありがたかったという言葉に尽きる。
旅行中は晴れるのが良いと思っている人が多いが,決してそうではない。晴れると疲労度が増し,体調不良を訴える生徒が多くなる場合もあるからである。今年の旅行で,体調不良を訴える生徒がほとんどいなかったのは,この天候と高2学年部の旅程の工夫にあったといえる。
天気は晴れと曇りと雨しかない。どの天気になっても,その中でどのように事を運ぶのか,そこを考えるのが,行事を実施する者と参加する者の楽しみではないかとわたしは思っている。天気に向かって文句を言わないことである。晴れるのも結構,曇り結構,雨もまた結構。
1学期のチュータのひとりごとは今回が最終です。2学期は9月6日(日)から開始します。