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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第281回(中学マラソン大会挨拶 平成22年2月13日(土))

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昨年のマラソン大会でマラソンの歴史について話をしましたので,今回はマラソンの正式距離が,どうして42.195キロとなったかという話をしましょう。

 今から102年前の1908年の第4回オリンピック・ロンドン大会のマラソンで,競技中に起こった劇的な出来事を記念して,末永く語り伝えるようにということでイギリス陸上競技連盟が提案したのが42.195キロであります。

本来は42キロであったのですが,ゴール地点をアレクサンドラ王女が座る席の前まで伸ばした結果,プラス0.195が加わった中途半端な距離になったということです。

世界一遅いマラソン記録,つまり最長公式記録を持っているのが日本の金栗四三(かなぐりしそう)さんです。

54年8ヶ月6日5時間32分20秒3 世界一遅いマラソン記録として残っています。

1912年のスウェーデン・ストックホルム大会において日射病で倒れてしまい,近くの農家で介抱され,気がついたのは翌日の朝で,棄権ではなく,行方不明という扱いになったそうです。 そして,記録はそのまま行方不明ということになり,消えた日本人選手として新聞などに書かれたそうです。

19673月スウェーデンのオリンピック委員会からストックホルムオリンピック開催55周年を記念する式典に招かれ,金栗(かなぐり)さんをゴールさせることにしました。

競技場内に用意されたゴールテープを切り,実に54年という記録ができたのであります。オリンピック委員会は,「これをもってストックホルムオリンピックの全競技日程を終了する。」との宣言をしたそうです。

金栗選手の,「体力,気力,努力」という言葉は有名な言葉として残っています。

今日の,マラソン大会,「体力,気力,努力」,この三つにチャレンジしてもらいたいと述べて開会の言葉とします。

(上記の史実,記録等はインターネットで調べたものです。)


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