愛光学園

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チュータ日誌

2010年3月アーカイブ

平成21年度の最後の日です

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 今日は、学年末考査の最終日です。

貴重な10分

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 松山は一昨日、桜の開花を発表しました。

 試験4日目。

中3では1限目の英語1が終わったところです。

クラス文集(中1・2)

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今年の中学1・2年の各クラスは学級文集を作成しました。

わたしたちの学園だけではありません。学園に在籍する皆さんにも,人生の大元があります。皆さんは自分が好んでこの世の中に生まれてきたわけではありません。元をたどれば,皆さんの前には父母がいて,その前には祖父母がおり,その前には曽祖父と曾祖母がいるのです。さらにたどれば,壮大な人類創造というドラマがあったはずです。そして,人間誕生以来,脈々たる人類のDNAの流れの中で皆さんは存在しているのです。長い長い人類の歴史の中で,現在この地球上に生かされ,生きている縁を共に享受しているのです。そしてこの縁は様々な形に広がっていきます。親子の縁,学校との縁,友人との縁,担任との縁,夫婦の縁,様々な縁を結びながら,DNAを受け継ぎ,生かされ生きている喜びを様々な形でこの世に残していくのであります。

昔の中国の詩人の言葉に「三分の人事 七分(しちぶ)の天」という言葉がありますが,人間の縁もそのようなものではないかと思われるのです。自分が学問やスポーツに一生懸命に取り組む,つまり学問やスポーツと縁を結び続けていると,天の神様が後押しをしてくれたのではないかと感じる不思議なできごとを経験したことはありませんか。

発光生物のオワンクラゲの研究中に副産物として緑色蛍光たんぱく質(Green Fluorescent Protein GFP)を発見し,2008年にノーベル化学賞を受賞した下村(おさむ)さんが「天はわたしを使って,いまや医学や生物学の研究に欠くことのできない道具であるGFPを人類に与えたのではないかと思うことがある。」と朝日新聞の取材に応えています。さらに下村さんは,「不思議なことがある。あれだけたくさんいたオワンクラゲがわれわれの研究が終わった後,突然消えうせた。それが20年早く起きていれば,GFPの発見もなかった。」と述べています。

わたしはこの記事を目にしたとき,「三分の人事 七分の天」という言葉を思い出しました。これは人間が謙虚であることの大切さに触れた言葉ではありますが,実は,人間生活の現実がそうであるとわたしは思うのです。もしかすると,「一分(いちぶ)の人事 九分(くぶ)の天」と言っても過言ではない場合もあるのではないでしょうか。ただ,大切なのは一分(いちぶ)と言えども,人間の側の努力なのです。

つまり神様のほうが,「あれだけ努力している人間を放ってはおけない。」と思うところまで,努力を積み重ねることが大切なのです。そこに天の光がさすのだということを忘れないでください。天の働きを得られないということは,もしかしたら,何かが不足しているのではないかと考え,謙虚な気持ちになることが必要だと思うのです。謙虚さを失った文明が滅んでしまったように,個々人も謙虚さを失い傲慢になると滅びてしまうことは,歴史上の人物を見ても分かるのではないでしょうか。

謙虚な気持ちになり,私心のない無私の精神で新たなるチャレンジに向かうという姿勢が素晴らしい未来を作り上げていくのだとわたくしは信じています。人生はそのようなチャレンジの連続であり,そのチャレンジを楽しむために人生があるのではないかと申し上げて,卒業生の皆様への餞の言葉といたします。

最後に,高い所から誠に失礼と存じますが,ご父母の皆様方に一言ご挨拶申し上げます。

六年前,あるいは三年前,大きな期待と希望を持って,大事なご子息・ご息女を学園に託して頂きました。特に寮生のご父母におかれましては,入寮時に,「本当に寮に入れてよいのだろうか。もっと手元において世話をすべきではないか。息子を手放して寂しい思いをするのではないか。そのようなことを考え,床についたときに,涙が出てとまらなかった。」といったように,本校に生徒を送っていただくにあたり,大きな決断を迫られたご父母が多かったことと思います。

寮生のご父母のお一人から,「6年間の中で親子共々楽しいこと,辛いことを経験させていただき,すべてが良い思い出となっている今,愛光で大事な6年間を過ごさせるため送り出した決断は間違いではなかったと今更ながら確信しております。」というわたしたちにさらなる勇気を与えてくださるお手紙をいただき感謝しています。

自宅生,寮生を問わず,本校に入学をご決断いただいたすべての皆さまのご希望に添った教育を十分になしえたのかということにつきましては,今となれば反省点も多々ありますが,学年部の教員を中心に精いっぱい努力したつもりであります。卒業生の皆さんには,それぞれの高い目標と夢の実現に向かって,この後も神様から後押しをしてもらえるような努力を続けてほしいと願っています。

本日をもって皆様とお別れすることは寂しい限りでございますが,どうぞご子息・ご息女の卒業後も,末長く学園の将来を見守り,ご指導いただけますよう心よりお願い申し上げます。

 それでは52期,235名の皆さん,お別れです。愛光学園の卒業生として,聖ドミニコの理想,深い知性に裏づけされた信念と,清い人生観より生まれる高潔な徳性を兼ね備えた愛と光の使徒として世界に羽ばたいてくれることを期待し,それぞれの道での健闘と幸福を心よりお祈りいたします。

平成22年3月1日         愛光高等学校 校長 中村 道郎

今回で平成21年度の「チュータのひとりごと」を終了いたします。来年度(平成22年度)は411()に開始の予定です。

学年末考査(2日目)

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昨日から学年末考査が始まっています。

中1修了の会

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今日から学年末考査が始まりました。

オーストラリア語学研修説明会

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先週土曜日の放課後、夏休みに行われる「オーストラリア語学研修」の

説明会が行われました。

冴(さえ)返る

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 昨日今日とまたずいぶん冷え込んでいます。

まさに「冴返る」です。

朝の読書

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 毎朝8時30分になると、教室は静まります。

中2技術の授業

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今日の4時間目の技術の授業(中2b)の様子を紹介します。

(最初の挨拶 省略)

 52期生は,本学園が男女共学化2年後の,中一生として入学した,男女共学第3期生であります。あれから6年,途中高校で新しき友を迎え,男女共学化した3年目の学年として,学園の期待を担い,中塚学年主任を中心とする高3学年部の指導のもと,立派に育ってくれました。皆さんが積み重ねてきた努力に対して,心より「卒業おめでとう。良く頑張りました。」と申し上げます。

この言葉と気持ち以上に付け加えるべきことはないのですが,皆さんの新しい人生の門出を祝う記念の日でありますので,日頃感じることを述べ,皆さんを送る激励の言葉にしたいと思います。

在学中に何度も愛光学園の二つの使命について触れましたが,高校生活最後の式となるこの機会に,もう一度触れておきたいと思います。

愛光学園の第1の使命は

高い知的レベルの教育を授けて社会の要望に応えること

第2の使命は

高い道義的理念を掲げて日本と世界に光を与えること

です。この使命を達成するために,「世界的教養人」としての深い知性と高い徳性を備えた聖ドミニコの理想とする「愛と光の使徒」を育成すること,これが本校不易の建学の精神であります。

今年の年頭の挨拶でも紹介しましたが,初代校長,田中忠夫先生は,世界的教養人の基本的資質を,「幸福論」の著者として知られているスイスのカール・ヒルティーの言葉を引用し,

常に勤勉であること

魂の高貴なこと

この二つであると述べています。

さらに,魂が高貴であるためには,少なくとも

心構えとして常に最高を目指すこと

そして,利己心・享楽心,流行心よりの超越を志すこと

この二つが必要であると,「世界的教養人」たる心構えについて厳しく諭されています。

これは,今後も「世界的教養人」「愛と光の使徒」を目指す皆さんにとって,極めて大切な心構えと言えるでしょう。

また,「愛と光の使徒」については,愛が徳性で,光が知性ということになりますが,単なる教養人で終わることなく,自分が習得した知性や徳性を前面に押し出し,世のため人のために懸命に尽くす姿,つまり聖カタリナの言う,Charity for Your Neighbors 「隣人愛」,またアインシュタインのWe exist for our fellow-men. 「人間は他人のために存在する」という助け合いの精神で生きることのできる人間が,聖ドミニコの理想とする「愛と光の使徒」だと思うのです。

 52期生は,本校の歴史上,初めての教育活動が印象に残る学年でありました。特筆すべきは,やはり,「朝の読書」を始めた学年であるということです。

 そして,6年間,よくぞ,他の学年を引っ張ってくれました。この6年間,どの学年も途切れることなく,「朝の読書」が続いたのは,まさしく52期生の「朝の読書」に対する真摯な取り組みのおかげであります。

もちろん,当時の中1の学年主任と中1の国語担当教員,この二人の教員のチャレンジ精神が,この「朝の読書」を始めるきっかけとなったことも忘れてはなりません。

新しい企画を実現する際には,何事においても,チャレンジ精神が大切なのでありますが,そこには必ず天の恵みがあるものです。しかも,その神の恵みは人間の努力よりもずっと大きなものではないかとわたしには思えるのです。朝の読書における神の恵みとは,二人の教員にチャレンジする楽しみと勇気を与えてくださったこと,そして,学年に所属する先生方の協力を得られたことであると,わたしは考えています。

さて,人類史上,これまでに歴史を塗り替えた数多くの恩人が出現しました。その中でも特に偉大な人物にイエス・キリストがいることは,誰もが認める事実であろうと思います。

もし,イエス・キリストの誕生がなかったら,ベートーベンやバッハ,そしてヘンデル等の音楽家も,レオナルド・ダ・ヴィンチ,ミケランジェロ,ラファエロといった大画家も,ペスタロッチやフレーベルといった教育学者も,トマス・アクィナスや,カント,スピノーザ,ヒルティ,そして「文化の進歩か退歩かは,キリストに近づいたか,キリストより離れたかの問題であり,歴史の審判(しんぱん)とはキリストよりの距離の測定にほかならない。」と述べたニコライ・ベルジヤエフといった哲学者も,「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり。」と述べたガリレオという天文学者も生まれることはなかったのです。

それでは,現代にもどって,われわれの学園はどうでしょうか。イエス・キリストの誕生がなければ,聖ドミニコ会は生まれることはありませんでしたし,当然,愛光学園が存在していないことは誰が考えても明らかなことです。

本校の創立は昭和28年ですが,その2年前の昭和26年5月12日にスペインのアヴィラの修道院において愛光創立の構想が練られました。その当時のドミニコ会のロザリオ管区長をなさっていたサンチョ神父様が,日本,香港,そして台湾に中等教育学校を設立する計画を提案し,結果として,日本では愛媛の松山に設立されることになったのです。

どんなことであっても,物事には始まりがあります。愛光の始まりは,確かに昭和28年ですが,建学の精神を紐解けば分かるように,一番の大元は,聖ドミニコの誕生,ひいてはイエス・キリストの誕生までさかのぼるのです。このことを忘れて学校の存続はないのです。

つづく

父母の会全体委員会

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本日、父母の会全体委員会が行われました。

禁煙講話(中1)

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昨日の5時間目に、中1生対象の禁煙講話が行われました。

卒業式(その2)

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先日行われた卒業式の様子(後半)を紹介します。

目が見えないということは

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 昨日の7限目、中2では、人権講話がありました。

学生書道展表彰式

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 先日、2月21日(日)に、愛媛県美術館新館で行われた

第57回愛媛県学生書道展上位入賞者の表彰式のようすをご紹介しましょう。

卒業式

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本日、第52回卒業式が行われました。

2013年1月

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