今日は40分授業です。
2010年4月アーカイブ
今日は中1の数学と高2の理科の授業の様子を紹介します。
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校長就任後,松山で10月末に開催される同窓会には,毎年出席させていただき,挨拶やお礼を申し上げているが,2年に1度開催の関東の同窓会には,本校の地区別懇談会と重なるために1度も出席できないでいる。このことをわたしは大いに気にしていたのだが,この3月に関東の役員会に出席して,お礼やら近況報告をさせていただく機会を得た。 役員会は原宿で行われるとのことで,同窓会担当の寺崎仁樹教諭と目的地に向かった。原宿の駅で下車したとたん,違和感を覚えた。それもそのはず,自分と同じ年代の人間は一人として見受けられない。よく見ると10代後半の若者が多いようであった。背広姿の二人がキャリーバッグを引っ張って竹下通りを歩く姿は絵になるはずがない。 同窓生の役員が集まっている場所に到着すると40名ほどの卒業生が集まり,すでに会食が始まっていた。少し食事をいただいたところで,挨拶と学校の近況報告,特に今年の前期の大学入試結果について簡単に触れさせてもらった。 挨拶の中で「首都圏会場入試」, 「中3進路探求旅行」, 「東大オープンキャンパス」, 「就職ガイダンス」,「新入大学生歓迎会」,2年に一度の「同窓会開催」などのお礼,さらに,「愛光スカラシップ55」の奨学基金の募金にご協力いただいていることへのお礼を申し上げた。 次に建学の精神について少し触れた。1期,2期生の同窓生も出席してくださっているこのような会で紹介できる愛光共通の理念は当然,初代校長田中忠夫先生が起草した「われらの信条」である。 先ほど朗読された,初代校長田中忠夫先生による本校の建学の精神とも言うべき「われらの信条」に記されている「世界的教養人」,そして聖ドミニコの理想とする「愛と光の使徒」の大切な資質の一つは,このような陰徳を積む行為ができることだとわたくしは考えています。 聖カタリナのCharity for Your Neighbors (隣人愛) そしてアインシュタインのWe exist for our fellow-men.「人間は他人のために存在する。」 という言葉通りに生きることのできる人間を共に目指そうではありませんか。 「われらの信条」については,入学生の皆さんにはCLT(クリスチャン・ライフ・エデュケーション)という時間に詳しく説明する予定です。 皆さんは将来,全員が社会の良きリーダーとなってもらわねばならない人たちです。社会のリーダーは,「世界的教養人」そして「愛と光の使徒」でなければならないのです。 さて,今の輝きを失わないためにもう一つ大切なことがあります。 それは,自分の目標,つまり夢を持つことです。そして,いったん,その夢を決めたら,そこから夢の実現に向けて,一歩一歩着実に努力を続けることです。このこつこつと続けることが道を究めることに繋がるのです。「続いてこそ道」であると申し上げておきます。 それでは,夢の実現に向けて努力を続けることが可能となる,皆さんにとっての原動力は何でしょうか。それは,今,皆さんの周りにいる友人の有形,無形の励ましと,ここ愛光学園で皆さんを担当する情熱あふれる先生方の皆さんに対する熱き思いです。 ここにいる58期生,一人ひとりが持つ夢は異なるでしょうが,自分の夢の実現に向けて共に頑張る友人と,それをサポートしてくれる先生方の存在が何よりの励みとなるのです。友人は皆さんの宝であると思って,仲良く友情の輪を広げていってください。特に新しい友人との出会いによって,友情が芽生え,一生付き合える親友ができることが,本校に入学した大きな意味の一つであると言えるでしょう。そして,友人や先生方との交流を通して,夢の実現に向け,努力を積み重ねていただきたいと思います。 58期の皆さんの今後の健闘を心から祈っています。 ご父母の皆様に一言,ご挨拶を申し上げます。本日の日を迎えるまでに,数多くのご苦労がおありだったと思います。ご子息・ご息女達は,皆様方の期待にみごとに応えてくれました。あらためまして皆様のご苦労に対し,敬意を表しますとともに,お喜びを申しあげます。 寮生のご父母の皆様に事分けて申し上げます。ご子息を寮に預けるに際しましては,小学校を終えたばかりの子どもに寮生活をさせることについて,ご心配や迷いがおありになったことでしょう。にもかかわらず,よくぞ,本校の教育方針に賛同していただき,入学を決定してくださいました。その勇気と決断に敬意を表し,教職員及び寮職員一同,ご父母の皆様のお気持ちを汲み取ってお世話をさせていただきます。 すべてのご父母の皆様,ご子息・ご息女達は,ご家庭の宝であるだけでなく,日本のいや世界の宝であります。「教育の三位一体」という言葉がありますが,この愛光の丘で,親と子と先生がともに力を出し合い,教育の三位一体が実現できるよう,皆様方のご理解とご協力を心からお願いして,式辞といたします。
平成22年4月8日 愛光中学校 校長 中村 道郎
ドミニカンセンターにて、クラスごとに対人関係ゲームが行われました。
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高2以下の学年では、今日から新年度の授業が始まりました。
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式辞 挨拶文(省略) 今,皆さんは希望とやる気に満ちて,姿全体がキラキラと輝いて見えます。その輝きはどこから発しているのでしょうか。 それは,目には見えない皆さん一人ひとりの心が,そのまま姿に表れ,輝きとして,わたしたちの目に映っているのです。中学入試に向かって,小学4年生の頃から塾に通って勉学に励んだ人もいるでしょうし,また,一人で黙々と勉学に励んだ人もいるでしょう。いずれにしても,本人しか分からない,目に見えない努力を続けてきた結果,入学試験合格という形あるものを手に入れることができたのです。本日の入学式を動かしている力,そして皆さんが輝いている姿の元は,人の目に触れることがほとんどなかったと言ってよい,何年間も積み重ねてきた皆さんの勉学における努力によって生まれているのです。 このように,世の中には目に見えないものが目に見えるものを動かしているのではないかと思われる現象がたくさんあります。目に見えない空気を吸ってわれわれが活動していること,目に見えない電気が電車を動かし,目に見えない月の引力が潮の満ち干を起こすなど数え上げたら切りがないほどです。 われわれの人間生活も,実は,目に見えないものが,目に見えるものを動かしているのではないかとわたしは考えています。 皆さんの最も近い家族という点から,考えてみましょう。 家族の姿は目に映るのですが,家族という絆は目には見えません。それでは,この絆はどのようにして結ばれていくのでしょうか。 絆は目に見えない言葉によって結ばれます。家族のお互いがかける思いやりのある言葉,やさしい言葉,温もりのある言葉が絆を深めていくのです。逆に冷たい言葉,人を切る言葉,ののしる言葉などが続けば,家族関係はねじれてきて,ギクシャクしたものになります。言葉は目に見えませんが,この言葉によって,これも目に触れることのない感情というものが湧いてきます。この感情が人の表情,つまり人の姿に表れ,他人の目にはっきりと映ります。 ありがとう,ご苦労様,よく頑張っているね,おかげで助かったよ,などという温もりのある言葉が温もりのある家庭を築いていき,そして,その目には見えない温もりが家族一人ひとりの表情になって他人の目に映るものなのです。 夫婦の会話,親子の会話,子供どうしの会話という,目に見えないコミュニケーションが,その家庭の雰囲気を決め,その雰囲気が目に見える家族の姿となって現れます。家族がお互いに声をかけ合うとき,近い関係と言えども,言葉とその言葉を発する感情に配慮が必要なのです。つまり家族の中の心遣いが大切と言えるでしょう。 規模が大きい学校の姿も人の目に触れるものです。 しかし,学校が家庭と異なるところは,親と子に先生が加わることです。学校の姿は,生徒と親と先生の,目には見えないコミュニケーションがどのように行われているかという結果が現れるものであると思います。学校における教師と生徒の間,保護者と教師の間,保護者と生徒の間,さらに生徒と生徒の間,保護者と保護者の間,教師と教師の間,このどの関係が崩れても,学校の姿はいびつなものになってしまいます。 そのような意味で言えば,学校も皆さんの家庭とよく似ていると言えるでしょう。 本日はこのビッグな「愛光家族」の一員として,皆さんをお迎えしました。今日から生徒の皆さんだけでなく保護者の方々も,共に「世界的教養人」,「愛と光の使徒」を目指す仲間入りをし,愛光家族の一員となったことをしっかりと心におさめていただきたいとお願いをしておきます。 さて,せっかくの機会でありますので,目に見えない陰徳,つまり陰で積み重ねる精神的・道徳的にすぐれた品性や人格についてお話をしてみましょう。 人間は個々の徳分の程度によって,人生がうまく進んだり,うまく進まなかったりするのではないかと思うことがあります。 それでは徳はどのようにして積めばよいのでしょうか。徳の積み方は単純明快,人に喜んでもらうことです。人がどのようにしたら喜んでくれるだろうかと考えて実行できる人は徳を積むことになります。これに対して,人が苦しむことや,恨みに思われるような行為をする人は,自らの徳を減らしていることになります。日常生活の中で,積み重ねられた徳分と減じられた徳分のプラス,マイナスで人生が変わってくるのではないかとわたしは考えています。余れば返す,足らねば差し引くというのが天の差引勘定ではなかろうかと思うのです。 たとえば,ごみが落ちていれば,「あっ,徳が落ちている。」と拾い上げて,ゴミ箱に移してください。トイレがよごれていたら洗い流してください。人のためになることは,どんなことでも,すべて徳になると思って,積極的に行動を起こしてもらいたいと思います。 徳分を深める行為は,われわれの日常生活のあらゆる場面に,つまりすぐ身近に存在するのです。その行為は誰にも見られていないかも知れませんが,実は神様はきちんと見てくださっているのです。筑波大学名誉教授の村上和雄氏や「人類を救う哲学」の著者である京セラの稲盛和夫氏,同じく哲学者の梅原猛氏が唱える「サムシング・グレイト」(何か偉大なるもの)が見ていてくれるのです。誰も見ていないところで人様に喜んでもらえる行為をする,それが陰徳を積むということです。 今日、全校生徒が登校し、対面式・着任式・始業式が行われました。
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