昨年度,中1の「生・宗」(今年度からCLE2「クリスチャン・ライフ・エデュケーション2」に科目名変更)の時間中に,毎回生徒全員で暗唱した「われらの信条」を同じ暗唱の形で,同窓生の皆さんに紹介させていただいた。全員で声を合わせていただくようお願いをしたが,最も声が大きかったのは,冒頭の「われらは,世界的教養人としての深い知性と,高い徳性を磨かんとする,学徒の集まりである。」と,結びの「輝く知性と曇りなき愛 愛と光の使徒たらんこと! これが,われらの信条である。」という部分であった。暗唱が終わったと同時に,大きな拍手が起こった。おそらく,同窓生の皆さんが,生徒の時代に何度も耳にした「われらの信条」を思い出したことで,一気に中・高時代に戻ったのではないだろうか。
この会には卒業生の女子学生も3名参加していた。初期の同窓生の皆さんには,少し違和感があると思うのだが,会の雰囲気の中にすっかり溶け込んでおり,同窓会でも男女共学が定着してきたことを,とてもうれしく感じた。
驚いたのは,58期という名札をつけている少年が参加していたことである。同窓生の一人が今年の入学試験で合格した生徒を同伴してくださったのである。東京に遊びに来ているとのことであった。さらには,62期生という名札をつけている少年がいた。この児童は先ほどの同窓生のお子さんであった。今から愛光受験を考えてくださっているとのことである。そこまでして,母校に愛着をもってくださっていることに深い感動を覚えた。本当にありがたいことである。この思いに応えるには,われわれ現場にいる全教職員が心を一つにして,「愛と光の使徒」の精神を胸に畳んで,努力するしか道はない。愛光のDNAをしっかりと受け継いでいくことを決意して若者の街,原宿を後にした。