台湾の道明中学・高等学校(St. Dominic High School) の生徒16名と引率教員4名が7月18日(日)から23日(金)の5泊6日の日程で本校を訪れた。このことは愛媛新聞にも2度にわたって掲載され,南海放送のテレビニュースでも取り上げられた。
外国から生徒を受け入れるのは,本校にとって初めての経験で,少し心配な部分もあったが,道明中学・高等学校の強い要望もあり,お引き受けすることにした。
きっかけは,「インテルノス」の報告で触れたが,昨年の12月末にホアン理事長とわたしが道明中学・高等学校を訪問したことにある。聖ドミニコ修道会がアジアに設立した兄弟のような間柄の学校である。本校がほんの2年だけ早く設立されてはいるが,ほぼ同時期に設立されている。
一行は7月18日(日)の午後4時40分に観光バスで学校に到着した。大きな荷物をドミニカンセンターの1階に置き,2階でホームステイを引き受けてくださるホストファミリーと会ってもらうことにした。ホストファミリーは中2から高2までの通学生のご家庭にお願いをした。
ホアン理事長から歓迎の挨拶,そして,張艶華校長からお礼の挨拶があった後,早速,ホームステイを引き受けてくださるご家族と道明中・高の生徒たちとの引き合わせを行った。
一行は成田空港から松山までバス旅行をしており,途中,名古屋や京阪神で観光を楽しんできたとのことである。
本校に受け入れる期間として,1学期末考査後の補習期間を選び,授業については,彼らだけで行う形式にした。補習期間中であれば,期末試験の解説が主な授業内容となるため,ホームステイを引き受ける生徒たちの家庭学習の負担が多少軽減される,また,短期間の留学では愛光生の授業の中に入って何かをするというのは難しいと判断したためである。
翌日19日(月)の午前中はホアン理事長に学校案内を担当してもらった。昼食後,愛光のプレゼンテーションをドミニカンセンターで行い,パワーポイントを使って教育方針から学校生活に至るまで約130枚の写真を用いて説明をした。これはわたしの担当であったが,わたしは台湾の言葉を全く知らないので,英語バージョンのスライドを作成して,英語で説明させてもらった。
プレゼンの途中,生徒たちはかなり疲れているのではないかと気になった。
プレゼンの終了後,尋ねてみると,台湾では昼寝の時間が毎日取られているとのことである。7時30分に始業し,昼には45分間の昼寝の時間が毎日あり,生徒たちはその時間は教室から外に出ることはできない。ちょうど,このプレゼンの時間が「お昼寝タイム」に重なっており,しかも,プレゼンのために室内を暗くしていたことも手伝って睡魔に襲われたようであった。しかし,そこは,きちんと聞かなければならないとの思いから,生徒たちは我慢して聞いてくれていたようである。