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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第306回(四国地区私学教育研修会と建学の精神(1))

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2年ごとに「四国地区私学教育研修会」が各県持ち回りで開催される。今年は,徳島県で10月28日()と29日()の二日間にわたって実施された。

本校からも7名の教員が研修会に参加した。

研修内容は,全体講演,研究授業(英語・数学・国語),研究発表,研究協議題協議,懇親会,研究協議まとめ,全体会などである。

徳島県3校89名,香川県10校60名,愛媛県15校63名,高知県9校59名が参加し,情報交換を行った。わたしは「学校経営管理部会」に参加し,研究協議題について意見交換をした。学校が異なると,当然,学校の持つ問題点も異なる。その中で,共通のテーマを見つけ,学校の現状を話し合い,他校の知恵を聞かせてもらうことになる。

研究協議題の中の「私学の教員としての意識改革について」という議題がわたしの興味を引いた。

私学には公立学校と違って,「建学の精神」なるものが存在する。これを全教職員が理解をして,同じ方向に向かって進んでいるかどうか,これが「私学の教員としての最も大切な意識改革」ではないだろうか。

本校の建学の精神は,「世界的教養人としての深い知性と,高い徳性を備えた愛と光の使徒を育成すること。」である。つまり,愛光のあらゆる教育活動の先に,「世界的教養人」,「愛と光の使徒」が見えていなければならないのである。

「建学の精神」なくして,私立学校の存続はない。

学校を選ぶ際に,進学実績も気になるところであろうが,この建学の精神も大切にしてほしいとわたしは願っている。どのような教育方針でもって,生徒を育てようとしているのか,これは教育の根幹にかかわる問題だからである。

わたしが,各地の入試説明会で,2時間のうち40分間,教育方針を話すのは,本校を良く理解してもらいたいためである。そして,その方針に賛同していただける方に,受験をしてもらいたいという強い気持ちがある。

教育方針は抽象的な表現が多くなるため,スライドを用いてできるだけ分かりやすく説明しているつもりであるが,説明会に参加している小・中学生には少し難しいのではないかと,説明会が終わるたびに気になっている。それでも,大切なことなので省くことはできない。

内容としては,各地区で行った説明とほとんど変わりないが,昨日の学校説明会での挨拶を改めて紹介してみよう。


2013年1月

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