それでは,一段と高い徳性を学校ではどのようにして養っているのか,ということですが,
学校では特に神父様が中心となって倫理・宗教を担当し,人として歩むべき道を伝えています。
崇高なものを敬う気持ちを忘れてほしくないのです。また,祈ることの大切さを教えていかねばならないと考えています。ガリレオの「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり。」という言葉を大切にしたいと考えています。
それでは,一段と深い知性はどのようにして養っているのかということについて述べてみましょう。
中・高一貫の特色を生かして能率高き教育を目指します。都会ではダブルスクールがごく当たり前のようになっていますが,これに対抗するために,いろいろと工夫を加えています。本校では基本的に授業・宿題・自学自習の3点セットで生徒に実力をつけたいと考えています。
わたくしも中1の授業を担当していますが,校長みずから授業をするのは,教員のいのちとも言える授業を大切にしたいからであります。
今年度の三つの学校教育目標について触れておきましょう。
1 厳しさと楽しさの共存する学校生活
2 学力の定着
3 公共心の育成
① 厳しさと楽しさが共存する充実した学校生活
愛光は厳しさと楽しさの共存を追及します。
楽しさというと誤解があるかもしれませんが,楽しさと言うのは学校生活が充実していることだと考えています。
学校生活の充実のために,部活動や行事が準備されています。特に12の運動部と12の文化部,4つの委員会活動があり,いずれも活発な活動を行っています。
部活動は,中学1年で約90%,中2,中3で約80%高校1年で約60%,高校2年で約55%の生徒が参加し,頑張っています。
ただ,部活動は高2で終了し,高3は受験に向けて頑張ってもらいます。
② 学力の定着 学習時間:中1生は3時間 高3生は5時間30分
・標準家庭学習時間を明示して家庭(寮)学習の習慣を身につけてもらいます。本校では基本的に学習の3点セット,授業,宿題,自学自習を大切にすることによって学力の定着を図っています。
③ 公共心の育成
・いじめ行為の根絶を図ることに取り組んでいます。
学校及び寮生活では,生徒同士が衝突,まさつなどが起こることは当然あることです。これらのことが生徒を立派な人間に成長させる面もあるのですが,それが,嫌がらせやいじめにつながらないように注意をしています。
中1寮生全員には校長との個別面談で,中1自宅生にはCLEの時間に,また全校生には,集会等で次のように伝えています。寮生活,学校生活は基本的に楽しいものでなければならない。特に友人関係で,いやな思いが続くときには,必ず舎監,学級担任に相談してほしいと伝えています。
このようにして,いじめ行為をいかにして予防するか,またいじめ行為に指導者が早く気付き,発覚した時点では,いかに迅速に対応するかということに留意しています。
・また,生活マナーアップを図る。特に挨拶や服装において,礼儀正しさを身につけるよう指導を重ねています。