今日の高Ⅱのロングホームルームは、写真家の橋口譲二さんをおむかえしました。
橋口さんは、インドから写真展の要請があったとき、ふだん写真展など見に来ることの
できないような、学校も行けなかったり住所も定まっていなかったりする子供たちと
ワークショップをしたいと考え、それが実現しました。それ以来インドで毎年、そして
ベトナムでも開催しているそうです。
一人に1台ずつカメラを渡し、自由に写真を撮る、というワークショップです。
これは子供たちが写した写真。
どういうものが美しいか教育されているわたしたちより、ベトナムの子供たちの方が
美しいものを感じ取っているのではないか、と。
初めてカメラを持ったとは思えない、素晴らしい写真の数々でした。
今回高Ⅱ生が橋口さんのお話を聞くことができたのは、橋口さんが17歳をテーマに写真を撮り続けていらっしゃるからです。
「17」と題した写真と、写っている17歳の人たちのモノローグもたくさん紹介していただきました。
いろんな人の中で折り合いをつけて生きていかなくてはいけないけれど、これだけは譲れないというものを一つ持っていればいい。
今、自分の周りにある便利なものの中の一つだけ捨ててみると、人とつながることができる。
橋口さんへのお礼の大きな拍手が、今日の講演で高Ⅱ生がたくさんのことを得た証であるように思いました。