4月24日(日)の午後12時30分から約30分間,聖ドミニコ寮の庭園(卒寮生が記念樹を植樹している庭園)で,愛光寮・寺尾佐代子寮母の報恩碑移設の除幕式が行われた。
愛光寮は愛光学園の草創期に最初の寮として設置されたもので,田中忠夫初代校長の要請によって,伊予市の建設業・寺尾萬蔵氏が私財を投じ,昭和31年3月に定員50人の寮を建設したと「愛光寮記念誌」に記されている。
宮前川の拡張に伴い,立ち退きを余儀なくされた昭和50年3月まで,19年間にわたって,学園経営の聖トマス寮とならんで,この寮に県内外の生徒がお世話になった。
愛光寮の最初の寮母は寺尾佐代子さんで,生徒に対する献身的なお世話は,今も寮生たちの間で語り継がれている。寺尾佐代子寮母さんは昭和39年,36歳の若さでお亡くなりになったため,その遺徳を偲んで昭和40年に,愛光寮生たちの手で報恩碑が建立された。
宮前川の拡張工事後,寺尾家所有地に移設されていたが,お世話になった約200名の寮生OBが将来的な碑の管理を気遣い,このたび,愛光学園内への移設が決定したのである。
報恩碑移設の除幕式の式次第を紹介する。
開会
会長挨拶 愛光寮会会長 山川洋一郎氏
序幕 愛光寮会会長,理事長,校長,寺尾家代表
理事長挨拶 理事長
報恩碑へのお香,聖水 理事長
感謝の祈り 理事長
挨拶 寺尾家代表
校歌斉唱
閉会
除幕式には,愛光寮生OB約30名のほかに,寺尾家,学校関係者,そして,聖ドミニコ寮を代表して高3寮生5名が参列した。
報恩碑には次のように刻まれている。
「寮母さんの碑
寺尾佐代子さんに捧ぐ
一粒の麦落ちたり」
この後,午後2時から「愛光寮報恩碑移設を祝う会」と「寮創設満55周年記念第18回総会」が市内の会館で開催された。