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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第346回(57期生 中3長崎研修旅行(4))

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4日目

ホテルから佐賀関港に向かう途中,別府湾サービスエリアに立ち寄った。お土産を購入する九州最後の休憩所で,生徒たちは長い列を作っていた。

佐賀関の出発が30分ほど遅れた理由が船の燃料補給であると聞いて驚いた。乗船したのはわれわれの集団だけであったので,臨時運航であったのだろう。三崎港まで70分で到着したが,船が小さいこともあって,佐田岬に入るまで少し揺れがあった。愛媛に上陸し,高速道路を利用して学校に到着したのが,予定より30分遅れの午後4時15分であった。バスガイドと運転手に対して,生徒代表の挨拶があり,校歌を歌って別れを惜しんだ。若いガイドさんが涙声になっていたのが印象的であった。思いを込めて懸命にガイドしてくださったことを,生徒が実感する出来事であった。

翌日の日曜日は休日で,月曜日に閉校式を実施し,わたしは生徒たちに次のように述べた。

 

――学校長として,研修旅行に57期生と共に参加できたことを本当にうれしく思い,教員生活の素晴らしい思い出作りがまた一つできたことを君たちに感謝します。皆さんは旅行中,服装,態度,集合等において,実に素晴らしかったと思います。そのことに対して,拍手を送りたいと思います。(ここで,生徒全員の拍手が起こった。)

特にC組の皆さんと,また時にA組の皆さんとバスを一緒にさせてもらい,ありがとうございました。

まず,一番ありがたかったことは,4日間の旅程の中で,予定されたことが,予定通り進んだということです。――

 

そして,最後に友人や教師との絆を深めるという点について,次のように述べ,さらにJTBの方々や先生方に対する感謝の言葉を添えて,挨拶の締めくくりとした。

 

――人間関係を深めるということについて,これからの人生で役に立つと思われる話をしておきましょう。

君たちの友人で,彼のあるいは彼女の性格がもう少し変わってくれるとよいのになあと思うことがよくあるのではないでしょうか。そのようなときにはぜひ,この言葉を思い出してほしいのです。それは,「自らが変わることによって相手が変わる。」ということです。

汚物には銀バエが,花には蝶がやってきます。自分が何者であるかによって,近づいてくるものも変わってくるのです。家族でも,夫婦でも,友人でも,自分が変わらなければ,相手は変わらないということをぜひ覚えておきましょう。相手だけを責めてはいけません。自らが変わって初めて相手が変わるのだと言うことをどこかで思い出してもらいたいと思います。

最後に,この修学旅行が順調に運んだのは,JTBの添乗員の皆さんのおかげであったことはもちろんのことでありますが,学年主任の德永康樹先生をはじめ,引率の先生方の細やかな心遣いがあったことを忘れないでください。夜中まで見回りをされていたことは,ほとんどの皆さんが気付いていないことです。このような目に見えない心遣いがあってはじめてこのような大きな行事が成り立っているのだということ,引率の先生方への感謝の気持ちを忘れないでください。

今後の57期生の検討を祈って閉校式の言葉といたします。――


2013年1月

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