2月18日(土)に第30回中学マラソン大会を実施した。天気は晴れ,風もなく絶好のマラソン日和ではないかと思いながら,グラウンドに出ると,そこは2月のことなので,当然のことながら,大変寒い。
中学1年生は9時10分に,2年生は10時10分に,3年生は11時10分にスタートした。中1,2生と中3女子生徒は3キロ,中3男子生徒は4キロのレースである。第1グラウンドと第2グラウンドを利用してコースが決められており,生徒たちは元気よくスタートし,ゴールを目指して力走した。
開会式には中学生全員が参加し,1時間おきに学年別にスタートした。開会式の挨拶と学年別に行った閉会式の挨拶を紹介したい。
3年前のマラソン大会でオリンピック大会のマラソンの歴史について,また一昨年の大会でマラソンの正式距離が,どうして42.195キロとなったかという話をしました。そして昨年度はオリンピックマラソンに女子がどのようにして参加するようになったかという話をしました。
そこで,今年は,オリンピックでの日本選手のメダルについて触れることにします。
日本人最初のオリンピックメダリストは,第7回大会,ベルギーのアントワープにおいて,テニスの熊谷一弥選手と同じくテニスの柏尾誠一郎選手の二人が獲得しました。シングルスで熊谷選手が銀メダル,ダブルスでも熊谷選手と柏尾選手が銀メダルを獲得しています。
また日本人初のオリンピック金メダリストはオランダのアムステルダムで開催された第9回大会で,3段跳びの織田幹雄選手と平泳ぎの鶴田義行選手でした。
日本がこれまでの大会で金メダルを最も多く獲得したのは,1964年,第18回の東京大会と,2004年にギリシャのアテネで開催された第28回大会に,最高の金メダル数16個を獲得しています。
以前にもお話しましたが,最初に赴任した学校で,中学寮生を鍛えてやりたいという思いから,毎日放課後,寮生と一緒に上半身はだかになり,かけ声をかけながら,校内をランニングした結果,マラソン大会で,上位に入った生徒のほとんどが寮生でした。学校の敷地は本校の6倍で,丘あり谷ありの学園でしたから,走るには事欠きませんでした。このとき,なるほど,短距離はだめでも,マラソンなら,鍛錬でもって,ある程度までは成果をおさめることができると感じたものです。
皆さんはこの日のために,体育の授業や,放課後にそれぞれが練習を積み重ねてきました。その成果を十分に発揮してくれることを期待しています。
マラソン大会の目的の一つ,「最後まで走りとおすこと」に一つの意味があるのです。頑張ってください。
閉会式の挨拶
皆さんの一人ひとりが最後のゴールを目指し,懸命に走っている姿を見せてもらいました。よく頑張りました。
昨年の愛媛マラソンで優勝し,東大を卒業していることで,IQランナーという異名を持つ本校の卒業生城武雅さんは,愛媛新聞の取材に,「毎日こつこつ取り組めば,ある時からできるようになるのは勉強と同じである。」と語っています。勉学もスポーツも続いてこそ,一つの道になるのです。お互いに頑張りましょう。