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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第359回(新人歓迎会挨拶H24.4.14.)

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4月14日()に新任教職員の歓迎会を行いました。当日の挨拶を紹介しましょう。

――春の到来と共に,新任の教職員の方々をお迎えしました。

改めてのご紹介はしませんが,学園の仲間として共に頑張っていただけることをお願いいたします。

さて,入学式とか新人歓迎会というと,やはり,桜に思いがいたるのではないでしょうか。そこで,この桜についての思い出を紹介したいと思います。

愛光学園の桜は,第2グラウンドの南,聖トマス寮の東,そして,もう1か所,神父様が暮らしている司祭館の庭にあります。

この中で,最初に咲く桜はどこにあるか,皆さん,ご存知ですか。

実は司祭館の庭の桜なのです。

7,8年前になりますが,ホームページの「チュータ日誌」に,入学式の新中1生と桜の花を紹介しようと思い,4月1日から毎日2回,校内のすべての桜を観察していました。この年は,冬の寒さが厳しかったせいか,桜の開花が遅れていました。

4月5日になっても咲く気配はありません。ただ,わたしはつぼみの様子から司祭館の桜が最初に咲くと判断していたのです。

つぼみをつけている司祭館の1本の桜に向かって,「君の花を4月8日に新入生と共に紹介したいんだ。何とか咲いてくれんかなあ。」と声をかけました。

しかし,6日になっても,また前日の7日になってもつぼみのままでした。もちろん,毎日桜に向かって咲いてくれるようにと声をかけ続けていました。

半分,あきらめかけてはいましたが,それでも,咲いていてほしいという願いを胸に,入学式当日の8日の朝,司祭館の庭に行ってみました。

すると,何と,桜の木が1輪だけ開花させていたのです。わたしは思わず木に,「ありがとう。」と声をかけて,感激のあまり,震える手で桜の花1輪をカメラにおさめ,入学式に参加しました。そして,式後に,入学生の写真と一緒にホームページに桜の花を紹介することができたのです。

桜の木でさえ,声掛けによって,花を咲かせるのですから,人間である生徒は,声掛けによって,大きく変わっていくのではないかというのが,わたしの考えであります。教師の一言が生徒の一生に大きな影響を与えたということは,よく聞く話です。私が,「生徒のところに足を運んでください。」,「声掛けをしてください。」というのには,このような経験があるからです。

生徒だけではありません。先輩の教職員の方が新任の皆様に声掛けをして,1日も早く,わたしたちの仲間になっていただきましょう。

また,新任の皆様方も,わたしたちに積極的に声をかけて,1日も早く,職場にとけこんでいただくよう願って,歓迎の挨拶といたします。――

 

「チュータのひとりごと」,次回の掲載は5月20日,日曜日の予定です。


2013年1月

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