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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第368回(平成24年度1学期終業式 H.24.7.17)

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体育大会の閉会式や終業式の壇上に立つとき,大きな楽しみがあります。

それは皆さんの,物事をなし遂げた充実感あふれる姿を見ることができることです。そして,その充実感あふれる姿から,わたしはさらなるやる気,パワーをもらうからです。

今日の姿も実に素晴らしい。

さて,本日午後に,台湾の高尾にある道明中学・高等学校から15名の生徒が本校に到着し,ホームステイが始まります。明後日から,学校の内外で様々なアクティビティーに参加しますが,皆さんで熱烈に歓迎したいと思います。

道明中学・高等学校からの訪問は今回で3度目の訪問です。台湾では日本人はマナーがとても素晴らしく,勤勉であるという定評があります。その期待に違わぬような態度を示していただけるものと思っております。

また,ホームステイを引き受けてくださる生徒の皆さん方,お世話になります。

異文化に接することによって,世界的教養人に一歩でも近づいてくださることを願っています。

話は変わりますが,1学期の間に,皆さんの授業風景を見せてもらいました。ほとんどの皆さんは,真剣に授業をしている先生方と同様に,真剣に授業を受けているのですが,中に,特に高校生に dreamland に入ってしまっている生徒がいます。わたくしに後ろからパワーを送られ,一気に覚醒した生徒がいるはずであります。重要なポイントを聞きのがしたのでは,授業に参加している意味がないということになりませんか。

「授業は真剣勝負である。」という言葉は何度も述べています。先生方だけでなく,生徒の皆さんが真剣に授業を受けなければ,実力などつくわけがありません。また,先生方にもお願いしておきます。眠っている生徒がいたら,パワーを送って覚醒させていただきたい。わたしは,英語の授業中,生徒が眠ることは許しませんでした。

「わたくしの美声を聞きながら,眠るとは最高の贅沢である。そのような贅沢は決して許されない。」と言いながら,必ず覚醒してもらいました。

クラスの中で生徒が机に向かって頭を垂れているようでは,クラス全体の士気の低下につながります。受験が団体競技であるということは何度も申し上げている通りです。自分一人くらいは,という気持ちにならないでいただきたい。

眠くならない方法を伝授します。質問を用意しておくことです。たとえば,英語の授業であれば,先生が訳した日本語訳に対して,自分の訳はどうかとか,数学であれば別解を質問してみるとか,国語であれば,自分の文章解釈はどうかとか,とにかく自分が学習したことをぶつけてみる気持ちでいると目がさえてくるものです。放課後,それを聞きに行ってもよいではないですか。

体育の授業も見学させてもらいましたが,ソフトボール,バレーボール,バスケットボール,バドミントン,柔道,どの時間にも眠っている生徒は一人もいませんでした。体を動かしているからです。難しいことかもしれませんが,午後の授業では,先生方に「背伸びタイム」を取ってもらうのも一つの方法かもしれません。

授業が勝負なのです。授業をないがしろにして,実力がつくわけがないということを,声を大にして申し上げておきます。

さて,皆さんも報道で知っていることとは思いますが,大変不幸ないじめの問題が起こっています。1学期の始業式,また,中1生にはCLEの時間,さらに中1寮生の面談で一人ひとりに話をしていますが,もう一度ここで触れておきたいと思います。

皆さんの学校生活,寮生活は,基本的には楽しい充実したものでなければなりません。他人にいやな思いをさせられながら,我慢をしながら送る学校生活や寮生活であってはならないのです。

いやなことはいやだと,はっきりと相手に伝えてください。それでも相手が同じ行為を繰り返せば,これは明らかないじめ行為です。このような場合は,皆さんがすぐに友人,担任,舎監,保護者に相談をすることです。それをチクリと考えて,ぎりぎりまで我慢をしてはいけません。いじめはぎりぎりまで我慢をしないことです。事が大きくなってからでは,いじめられる側の生徒だけでなく,いじめた側の生徒も不幸のどん底に突き落とされます。仕返しを恐れる必要はありません。本校はそのようないじめや暴力に対して厳しい指導を行う学校だということを,しっかりと認識してください。遠慮なく相談をすること,これがいじめ行為の根絶につながる最大の解決策なのです。

(いじめを目撃した場合の対応については,また2学期の始業式で触れることにしています。)

最後に,55期高Ⅲ生にお話しします。

進学主任やクラス担任,また教科担任の先生方が何度も触れていることですが,苦手分野,苦手科目の克服が合格の鉄則であるということを,しっかりと心に留めて,夏休みの学習を頑張ってください。

期待しています。

寮生の皆さんとの昨年度の個人面談で,大きく伸びるには,今までの自分と異なる自分を発見できるような学習の仕方をすることだと申し上げましたが,この夏がそのチャンスです。

愛光学園の将来は皆さんの双肩にかかっているのです。

現役の生徒が大きく伸びるチャンスがこの夏休みだということも,くれぐれも忘れないようにしてください。

そして,高2以下の皆さんも苦手科目を克服できるよう,この休暇を最大限に活用してくれることを期待しています。

集中と発散をうまく組み合わせて,悔いの残らない夏休みにしてもらえることを願って1学期終業式の言葉といたします。


2013年1月

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