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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第376回(帝京第五高等学校創立50周年記念式典祝辞)

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112()に帝京第五高等学校の創立50周年記念式典が挙行され,愛媛県私立中学高等学校連合会会長として招待を受けた。学校長の谷本勝幸先生はパワー溢れる努力家で,野球の指導者としても素晴らしい実績を残していらっしゃる先生でもある。

招待状の中に,「祝辞をお願いします。」という一文が添えられており,祝辞を述べることが,私中高連会長としての職責の一つであることを知ったが,どのような内容の祝辞にすべきかでかなり迷った。

そこで,本校の式辞を述べたときに,自分が最も伝えたいことは何であったかを振り返ると,すぐに「建学の精神」しかないという結論に達した。

そこで,帝京第五高等学校のホームページにアクセスし,建学の精神,「(つと)むれば必ず達す」という名言を見つけた。これならば,きっと生徒や先生方によく分かってもらえる祝辞が書けるのではないかと思い,パソコンのキーボードを打ち始めた

祝辞を紹介しようと思う。

 

帝京第五高等学校 創立50周年記念式典祝辞

平成24112

祝辞

帝京第五高等学校の創立50周年,誠におめでとうございます。

本日は式典にお招きいただいた上に祝辞を述べさせていただくことになり,大変光栄に思っております。

帝京第五高等学校の建学の精神,「(つと)むれば必ず達す」は努力の大切さに触れた心に残る名言であります。そして,谷本勝幸校長先生の普段の姿を見て,努力という言葉を思い浮かべるのは,わたくし一人ではないと考えています。

わたくしは,自校の生徒たちに「続いてこそ道」という言葉を用いて努力の大切さに触れています。

No vision, the people perish! 「幻なければ民滅ぶ」と日本語に訳されています。わたしはこれを,No dream, the people perish! すなわち,「夢なければ民滅ぶ」という言葉にして,この言葉を声を大にして皆様に申し上げたいと思います。

(つと)むれば必ず達す」という建学の精神において,何よりも大事なことは,自分の将来の目標,つまり夢を持つことです。そして,いったん,その夢を決めたら,そこから困難な夢の実現に向けて,一歩一歩着実に努力を続けることです。粘り強く,こつこつと続けることが何よりも大切なのです。その過程には,崖道のような険しい道もあれば,山道のような難儀する道もあると思います。もしかすると暗がりの中に入ってしまって道に迷うようなことがあるかも知れません。しかし,それは天から与えられた試練の道であると思い,試練に耐えて努力を続け,さらに進んでいくと,必ず一筋の光明が見えてくるはずです。その光こそ,天が人間の努力に対してつけてくださる道筋であると,わたくしは考えています。

神様が,「あれだけ努力している人間を放ってはおけない。」と思うところまで,努力を積み重ねることが大切なのです。

平成24108日にノーベル医学生理学賞に選ばれた京都大学の山中伸弥教授は,そのような苦労の道を(つと)めた結果,iPS細胞を作製することに成功しました。そして,その研究が高く評価され,ノーベル賞という輝かしく偉大な賞につながったことは,皆さんもお分かりだと思います。

皆さんの中で,学問やスポーツの道で険しい道を歩んでいる人もいるでしょう。山中教授が中高生に贈った「失敗を恐れてはいけない」という言葉を皆さんも励みにして,それぞれの夢の実現に向けて若さと知性と徳性で果敢にチャレンジしていただきたいと申し上げて祝辞といたします。

平成24112

愛媛県私立中学高等学校連合会

会長 中村道郎

 


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