毎年恒例の中学マラソン大会を2月16日(土)に開催した。
毎年,このマラソン大会の挨拶文を考えるのだが,話す内容を決めるのに,かなりの時間がかかる。
今年の挨拶文を考えている時に,2月10日(日)に開催された愛媛マラソンのニュースが飛び込んできた。本校40期卒業生の城武雅さんが,一昨年に引き続いて今年も優勝の栄冠に輝いた。城武さんは愛光中学・高等学校,そして東京大学卒である。この経歴から,新聞は彼のことをIQランナーと呼んでいる。
さっそく,彼と連絡をとり,まず優勝のお祝いの言葉を述べた。続いて,2月16日(土)に本校で実施する中学マラソン大会のために,後輩への激励のメッセージをお願いした。
後輩のためにということで,快く引き受けてくださり,自筆のメッセージをファックスで送っていただいた。
メッセージを紹介しよう。
―― 愛光の後輩たちへ
こつこつ毎日努力すれば何でもできるようになると思います。勉強もスポーツもそれ以外も。
だから,自分の可能性を信じて毎日頑張ってください。40期 城武雅 ――
ご自身で努力を重ねている人物が語る言葉には,重みがある。卒業生の前向きに進む姿勢を見て,後輩は勇気をもらう。
わたしはこの言葉を,中学マラソン大会で紹介し,生徒たちを激励した。
挨拶には次の内容を加えて生徒に話をしたので,掲載しておこう。
――4年前のマラソン大会でオリンピック大会のマラソンの歴史について,また3年前の大会でマラソンの正式距離が,どうして42.195キロとなったかという話をしました。そして一昨年はオリンピックマラソンに女子がどのようにして参加するようになったかという話,そして昨年の大会では日本選手のメダルについて触れました。
そこで,今年は,マラソンの起源となったマラトンの戦いのことについて触れたいと思います。 英語では, Battle of Marathon と呼ばれています。
一部省略
この故事を記念して,1896年の第1回オリンピック・アテネ大会で,マラトンからアテネまでのマラソン競技が行われました。
皆さんはこの日のために,体育の授業や,放課後にそれぞれが練習を積み重ねてきました。その成果を十分に発揮してくれることを心から期待しています。
マラソン大会の目的の一つ,「最後まで走りとおすこと」に一つの意味があるのです。頑張ってください。――