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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(5)

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 11月11日(土)のホームページで紹介した学校説明会の前日に,校内の大掃除があった。わたしの担当区域は,玄関前で,高ⅠAの生徒と一緒に,ごみや落ち葉を拾い集めた。その時,中学時代の掃除のことを思い出したので触れてみたい。

 わたしが通った中学校は,瀬戸内海に浮かぶ小さな島の中にある,当時,生徒総数300名余りの小さな学校であった。ちなみに,現在は,30数名になっているらしい。

 中学生活は全般的に楽しいものであったが,トイレ掃除だけは,逃れたいと,いつも思っていた。それは今のように水洗トイレではなく,汲み取り式のトイレであったため,清掃の時間に,「肥たご」に入れて,小高いところにある野壷まで,移動しなければならなかったからである。途中険しい踏み分け道の坂があり,ここを二人で運ぶとき,前で「肥たご」をかつぐか,後ろでかつぐかで,大きな違いがあった。ジャンケンで前か後ろかを決めていたが,後ろになると悲惨であった。急な坂道を登るため,後ろの生徒は竿を精一杯持ち上げなければならない。そうしないと,あの田舎の香水が自分の顔にかかってしまうのである。必死で持ち上げるのであるが,なにしろ背丈が低いために,バランスが崩れ,ひどい目にあったことが何度かあった。友人の中には,手を離したために,形容しがたい姿になった者もいた。

 この中学校での貴重な体験が,掃除は真剣に取り組むものだということを教えてくれたのであろう。生徒と一緒に掃除をするとき,いまだに思わず力が入ってしまい,つい声が大きくなってしまうのである。

「肥たご」... 屎尿を入れる桶

2013年1月

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