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チュータのひとりごと

2001年4月アーカイブ

教務日誌のきっかけ (先週の日曜日のつづき) 

 入学式の日,新入生の父親から,「春休みは日誌が休みになって,もの足りなく思っていたが,再開されたのでまた毎日楽しみに見ている。」と本当にうれしくなる言葉をいただいた。わたしは,すぐに感激するタイプの人間なので,ますますやらなければという気持ちになってしまう。

 このように激励されると,うれしくなるのは,わたしだけではないであろう。

 誉められることによって,生徒が大きく伸びることがある。ただ感じやすいタイプの生徒となかなか感じにくい生徒がいる。しかし,どんなに心を動かさないように思われる生徒であっても,必ず感動するのが人間であるというのがわたしの考えである。その個人差のある感動点をどうやって超えるかが教師の工夫のしどころであろう。

 一度生徒が心を動かしたら,不思議なものでスイスイとよい方向に伸びていく。もちろん,これはそんなに簡単にできることではないが,これが実感できるようになると,教師をやっていてほんとうによかったと思うようになる。それは生徒が喜ぶ姿を見て自分も勇み心になるからである。この時,人間として最高の仕事をした気持ちになるのはすべての教師に通ずることではないだろうか。
 教務日誌のきっかけ

 2001年度最初の「教務のひとりごと」なので,教務日誌を書き始めたきっかけについて紹介したい。

 総務の担当で,元気はつらつを絵にかいたような先生がいる。寅岡真也先生がその人である。彼はいつもインターネットを利用して他校の情報を得たり,こちらから情報を送ったりと,大変な情報通でもある。

 寅岡先生は,「いろいろな学校がホームページをつくって情報を流していますよ。愛光にはすでにホームページができているのだから,どんどん更新してはどうでしょう。」と,よく提言をしていた。

 わたしは教務の仕事を始めて間もない頃であったので,自分の仕事が忙しくてホームページなど考える余裕がなかったこともあって,自分には全く関係のないことと決め込んでいた。

 2学期になってまた寅岡先生が,ホームページの更新のことを独り言のように口にした。

 この時,わたしの脳裏に,「教務という部署は,校内の出来事についての情報が,毎日一番よく伝わってくるところではないか。」という考えが一瞬ひらめいた。それまで自分の仕事に一生懸命で,ホームページの更新のことなど眼中になかったのに,この思いが頭をよぎったとたん,教務だからこそ,毎日更新ができると確信を持ったのである。

 それから後は,とんとん拍子に話が進み,第1回の教務日誌をホームページに掲載するのにそれほど日数はかからなかった。

 日誌を見ていただくとよく分かるのだが,最初は文章だけの報告であった。これを見た芳野敬三教頭から,写真をつけたらどうかと提言があった。ホームページ委員会の八代昌平委員長に相談したところ,それは良い考えだとすぐに実行に移すことになった。

 今では写真だけでなく,時たま動画も入れるようになった。今の教務日誌はこのようにして,先生方の協力を経て成り立っている。これが組織の力というものであろう。

 この「チュータ日誌」がご父母や卒業生の皆様に現在の学園の姿を知る上で,少しでも役に立てばと思っていつも勇んでこの仕事に向かっている。少しオーバーな表現ではあるが,最近ではこの仕事が自分に与えられた天職(?)であると思うまでになった。

つづく

2013年1月

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