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チュータのひとりごと

2001年12月アーカイブ

教務のひとりごと(45)

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 マイナスとプラスの関係(先週の続きです)

高校入学後もやはり放送部に入部してアナウンス部門を担当していた。高2の時,愛媛県高校放送コンテスト(現在も行われている)のアナウンス部門に初めて参加し,2位に入賞した。わたしもまた他の部員も予想もしなかった出来事に,うれしいというよりは,驚きの気持ちが大きかった。

 3位までが全国大会に出場できるということで,東京まで行かせてもらった。残念ながら全国のレベルは高かった。その年の優勝は立教女学院の生徒であった。声の質,発音,イントネーション,どれを取っても他を圧倒していた。
 翌年は愛媛県大会で優勝することが義務化されたようなもので,少々しんどい思いをしたが,何とか優勝を果たして全国大会に出場した。しかし,またしても,全国の厚い壁に阻まれた。

 結局,入賞することはできなかったが,放送部で活動したことは自分の将来にとって,ずいぶん役立つことになった。

 高校入学後,最初の数学の試験で欠点を取った話を先日紹介した。

 欠点を取ったのは,中学時代に2次方程式を習っていなかった結果,問題が解けなかったからであるが,わたしは決して中学校の数学の先生を恨んではいない。それは,2次方程式を学習していれば,自分の人生の中で燦然と輝く点数37点はなかったからである。

 これと全く同じではないにしても,小学校での入院経験が,大きく自分の生き方を変えることになった。

 人生,どこで何が起こるか分からないが,その時にはマイナスの出来事と思えることでも,自分の一生から見るとプラスになっていることが実に多いことに気がつく。

 数学や英語などの教科を苦手とすることは,学生時代によくあるマイナスの出来事である。しかし,大切なのは,苦手な状態に,ただ悩んでばかりいたり,苦手ゆえ,放りっぱなしにするのではなく,苦手をどう克服するかを工夫することである。そうすれば,おのずから,その解決策は見出される。マイナスの出来事が,何十年か経過してプラスの出来事になるようにするには,ただ待っているだけではいけないのである。
 

教務のひとりごと(44)

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マイナスとプラスの関係

 生徒たちが市の大会や県大会で活躍した報告をホームページで紹介しているが,今回は自分の高校時代のクラブ活動のことについて紹介してみたい。

 わたしは中学,高校と放送部に入っていたが,そのきっかけは次のようなものであった。

 小学校6年の夏休みに急性盲腸炎にかかった。興居島(ごごしま)には手術のできる病院がないので,直ちに市内のK病院に入院することになった。

 手術後,水を一滴も飲ませてもらえなかった辛さが今でも記憶にある。

 退院後しばらく安静にということで,笑ったり,くしゃみをすることもままならなかったが,無事2学期を迎えることができた。

 2学期が始まるとすぐに運動会の練習が始まった。術後間もないということで,わたしは見学をしなければならなくなった。

 その時,担任の先生から放送係をするように言われた。当時の行進曲にはレコードを用いており,このレコードの針を2~3曲かけるたびに取り替えねばならなかった。この作業を言いつけられたのである。

 運動会の練習中にレコード針の取替えをしていると,体育担当の先生が,「おまえ,ちょっとアナウンスもやってみい。」ということで,プログラムのアナウンスをすることになった。

 そして,中学校に入って放送部に入部し,番組制作や体育祭の放送を一手に引き受けて忙しく走り回った。

つづく  


2013年1月

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