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チュータのひとりごと

2002年1月アーカイブ

教務のひとりごと(47)

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  ガイドブック

 英語の教員に採用されてから3年間は,長期の休みに研修を受けることを義務付けられていた。おかげで,ELEC方式(東京九段)やGDM(小田原)など,関東で開催される数多くの研修会に参加できた。こういった研修を通して自分の教え方が確立していったように思う。

 若い頃は毎日授業プランを書き,どこで生徒を笑わせるかまで決めていたことを覚えている。その中で工夫をする楽しさを学んでいった。

 今日は英語の教員なら誰でもやっている工夫の一つ,プリント学習について述べてみよう。

 わたしは最初のうち,自分が作成したプリントに呼び名をつけていた。最初の呼び名は「MPa」(エムピーアンジェリック)であった。なぜそのような呼び名となったのか,当時の教え子たちは知っているようであるが,ここでは触れないでおく。

 次にプリントをまとめてガイドブックを作成した。この呼び名は「Brilliant Book」であった。ところがホームページの写真でもお分かりのとおり,だんだん自分の頭がBrilliant?になってきたのと,ニックネームの「チュータ」が生徒の間に定着したため,「Chuta Book」と呼び名を変えたのである。

 どのようにすれば生徒に英語の力がつくのか。現在の教務の仕事につくまで,わたしはこのことを最大の関心事として自分なりの工夫を重ねてきた。

 そのような中で生まれたのが,愛光での「チュータブック」である。教員がする作業と,生徒がする作業を分けて生徒の負担を軽減しながら,生徒が触れる英語の量を増やし,さらに自主性も損なわない。そのような工夫をしながら生徒の実力をつける方式として,このガイドブック作成に取りかかった。

つづく 

 
 続くということ

 わたしは生徒から色紙に何かを書いてほしいと頼まれたとき,いつも「続いてこそ道」という言葉を書く。

 「継続とは力なり」という素晴らしい言葉もあるが,わたしはこの言葉を聞くと,何かしら力を入れて頑張らなくてはという気持ちになってしまう。ところが「続いてこそ道」という言葉には,肩の力を抜いてごく自然に道が続いていくイメージがあると,わたしは思うのである。

 ある一つのことを続けていくということは確かに易しいことではない。日記をつけようとか,ラジオやテレビの英会話の放送を毎日聞こうとか,何かしようといろいろ決意をするが,いつの間にか途切れてしまっていることがよくある。

 わたしの経験で続かなかったことの多くは,他人のやっていることをまねしたり,人から言われてやっているうちに義務的に感じてしまった事柄である。

 これに対して続いている事柄を考えてみると,気負わないで,自らの発想でやろうと決めたことである。気負いがないからとても気楽に続けられるし,やっていて楽しいことが多い。例えば,わたしのやっている『チュータ日誌』などがそれに当たるであろう。

 ただこの『チュータ日誌』は始まってからまだ1年4カ月しか続いていないので,とても「道」と呼べるようなものではない。これが最低3年続けば,何とか「道」と呼べるものになるのではないだろうかと思っている。

 卒業生が年末年始にやってきて,「先生はホームページの仕事だけをやっているんでしょう。」と言う。教務の仕事が本業で,ホームページの『チュータ日誌』は仕事の合間を縫って更新しているのだと言ってもなかなか信用してくれない。

 『チュータ日誌』の更新は写真を撮影して,文章を書き終えるのに約1時間はかかる。もっとも,本務としての教務の仕事が優先するので,更新の仕事はその間隙を縫ってすることになる。トータルで1時間かかるということである。

 作品を作り上げる楽しみと,学校の情報を楽しみにしてアクセスしてくださる数百名のご父母や卒業生のことを考えると,ごく自然に続いていく。この仕事をやっていて楽しいと思うことが多いのは幸せだと思っている。これからも気負うことなく「続いてこそ道」という精神で日誌を書いていきたい。


2013年1月

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