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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(46) ・ 高2学研マーク模試(国語,理科)

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 続くということ

 わたしは生徒から色紙に何かを書いてほしいと頼まれたとき,いつも「続いてこそ道」という言葉を書く。

 「継続とは力なり」という素晴らしい言葉もあるが,わたしはこの言葉を聞くと,何かしら力を入れて頑張らなくてはという気持ちになってしまう。ところが「続いてこそ道」という言葉には,肩の力を抜いてごく自然に道が続いていくイメージがあると,わたしは思うのである。

 ある一つのことを続けていくということは確かに易しいことではない。日記をつけようとか,ラジオやテレビの英会話の放送を毎日聞こうとか,何かしようといろいろ決意をするが,いつの間にか途切れてしまっていることがよくある。

 わたしの経験で続かなかったことの多くは,他人のやっていることをまねしたり,人から言われてやっているうちに義務的に感じてしまった事柄である。

 これに対して続いている事柄を考えてみると,気負わないで,自らの発想でやろうと決めたことである。気負いがないからとても気楽に続けられるし,やっていて楽しいことが多い。例えば,わたしのやっている『チュータ日誌』などがそれに当たるであろう。

 ただこの『チュータ日誌』は始まってからまだ1年4カ月しか続いていないので,とても「道」と呼べるようなものではない。これが最低3年続けば,何とか「道」と呼べるものになるのではないだろうかと思っている。

 卒業生が年末年始にやってきて,「先生はホームページの仕事だけをやっているんでしょう。」と言う。教務の仕事が本業で,ホームページの『チュータ日誌』は仕事の合間を縫って更新しているのだと言ってもなかなか信用してくれない。

 『チュータ日誌』の更新は写真を撮影して,文章を書き終えるのに約1時間はかかる。もっとも,本務としての教務の仕事が優先するので,更新の仕事はその間隙を縫ってすることになる。トータルで1時間かかるということである。

 作品を作り上げる楽しみと,学校の情報を楽しみにしてアクセスしてくださる数百名のご父母や卒業生のことを考えると,ごく自然に続いていく。この仕事をやっていて楽しいと思うことが多いのは幸せだと思っている。これからも気負うことなく「続いてこそ道」という精神で日誌を書いていきたい。


2013年1月

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