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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(52) ・ 寮の午前中前半の学習時間

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  卒業式(4) 

 この29期に在籍していたのが,現在高2の英語を担当している竹村司郎先生である。竹村先生は生徒として,全国のトップになるためには,何をどのようにしなければならないかを身をもって体験した一人である。

 この29期生はダブル受験を経験したラッキーな学年でもあった。すなわち,東京大学と京都大学の両方を受験できたのである。今でも前期,後期というパターンは残っているが,このダブル受験はシステムが全く異なるものであった。東京大学の理Ⅰと大阪大学の医学部に合格して大阪大学の医学部へ進学した生徒もいた。

 ダブル受験であるから次から次へと合格の連絡が入った。各大学の合格発表日に5人の担任が宿直室の電話の前に座り,毎日「カツ丼」を食べながら朗報を待ったことが,つい昨日のことのようである。東大の合格発表の日(最終合格発表日)には「カツ丼」をすべて平らげてしまうことはできなかった。毎日続けて食べたことで,さすがに飽きてしまったのである。

 「カツ丼」を食べ続けたのは,学年主任の湯山秀俊先生をはじめ,クラス担任である堀本邦雄,和田隆一,平岡道雄の4人の先生方とわたしであった。

 29期生がかなりの成績を収めたことで,次に中3(33期生)を担当したとき,更に実力のある生徒を育てようと思った。欲が出たのである。そこで,教材に一段とレベルの高いものを使い始めた。この時,生徒とのコミュニケーションを図るよりも教科の指導に重きを置いたような気がする。生徒に実力をつけようとするあまり,自分のスタイル「先ず人間関係を大切にすること」を忘れてしまったのであろう。

 この期を4年間担当したが,結局,英語では,個々の生徒は別として,全体として思うような結果は残せなかった。

  つづく

 

2013年1月

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