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チュータのひとりごと

2002年4月アーカイブ

学研模試は,今日と明日の2日間にわたって行われます。写真は上下とも高3D組。
 

 
  卒業式(6)

 35期を送り出して,わたしは初めて中学1年生(41期生)の担当になり,しかも学年主任という大役を担うことになった。卒業式が2月1日であったので,入学式までには十分時間があった。
 
 中1を経験した先生方から資料の提供を受けて,ワープロを使って資料のまとめをすることができた。この時に作成した資料がコンピュータに取り込まれ,歴代の学年主任が手を加えて,現在の資料ができていると聞いている。おそらく,当時の資料とは,かなり変わっているに違いない。

 中1の担任は激務であるが,生徒と過ごす毎日の楽しさが,疲労を忘れさせてくれるような気がする。

 41期生が中1の時に,共に過ごした思い出は,鮮明に頭の中に残っている。サッカーのボールを蹴って転倒し,骨折をして入院した生徒と,病院で「たこ焼き」を食べたことなど,思い出はつきない。以前に第4回の「教務のひとりごと」で紹介した「一杯のみそラーメン」もこの頃の話である。

 中1の指導は,学習面で生徒を鍛え上げることに加えて,生活面の指導に相当な時間を必要とする。その意味では,教師としての経験の深さを要求される学年であると言えるかもしれない。

  つづく
 

 
上下・中1の体育(遠足時のレクレーション準備)

中1体育担当:河野勝昭先生

上・中1学習室(学習中) 下・中2学習室(学習前)

   「教務のひとりごと」は,長期休暇を除く毎週日曜日に掲載しています。第1回から第52回までは,トップページからアクセスできます。


  卒業式(5) 3月10日のつづきです。 

 33期生の指導を反省し,次の学年に移った。35期生(高2生)である。この時は,25期生を高2から受け持った経験を生かすことができた。

 この期には,自分のカラーを表に出すことよりも,先ず生徒の個性を理解することに努めた。そして,とにかく時間をかけて人間関係を築く努力をした。おかげで,忍耐強く生徒の指導ができるようになったような気がする。

 この35期の担任になって,初めて寮訪問をし,面談をした時の話である。「進学のことはどう思ってる?」というわたしの問いかけに,「それが何か?」と無表情に答える生徒がいた。その言葉の響きから,教員に対して抱いている不信感のようなものを感じ取った。しかし,気長な指導によって,彼が明らかに変ってきたのを実感したとき,それは自分にとっても大きな変化であった。それまでは,どちらかというと自分の価値観を押し付けるような指導をしてきたように思えるが,この期から生徒の話をじっくりと聞くようになった。こういう姿勢によって,生徒のわたしに対する信頼感が増したような気がする。

 互いの信頼感さえ出来れば,話をしていても気持ちがよいし,相手の言葉が互いの心の中に染み込んでいく。

 確かに生徒は教師よりも経験は少ないが,生徒の考えが,教師よりも深いことは,よくあることである。だからこそ,生徒と話をすることによって,教師も成長するのである。

  つづく

教務のひとりごと(53)

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  入学式
 今年も例年どおり,4月8日に中学・高校の入学式が行われた。ただ,いつもの年と違うのは,女子生徒が初めて式に加わったことである。愛光50年の歴史の中で女子生徒を迎えたということは,大きな変化であることに間違いはない。

 わたしは,新任の教員として東京の町田市にある私立中学校に赴任した時,男女共学であったので,女子が加わっても特に何かが違うという印象は受けないだろうと思っていた。

 ところが,式が進むにつれて,やはり何かが違うと感じ始めた。おそらく愛光が進む新たな道の重みとも言うべきものを,知らず知らずのうちに意識していたのであろう。

 それだけではない。式が進む中で,愛光生の母親で結成されている合唱団,ファミリーエコーのメンバーと男子教員の有志が,聖書にゆかりのある曲を新入生のために合唱しているのを聞いて,男子だけの入学式では味わえない雰囲気を感じ取った。それは,中学の入学式の時にも,また高校の入学式の時にも,前列にいる女子生徒に続いて,男子生徒が,混声4部合唱の響きに,最初は驚いたような様子であったが,すぐに溶け込んでいったように見えたからである。合唱がかもし出す雰囲気が,男女共学のもつ雰囲気にぴたりと合致しているように思えたのはわたしだけであろうか。男子だけの入学式で,このように感じたことはなかった。

 五百木誠也校長の話に熱心に耳を傾け,真剣に話を聞く生徒たちの態度も今までになく立派だと思いながら,男子生徒と女子生徒の顔を交互にながめていた。

 どの顔も,まさしく輝いていると言う表現がぴったりの表情をしている。輝く顔は毎年変わらないのであるが,そこに女子の輝く顔が加わったことが,今年の入学式の雰囲気を大きく変えていたのであろう。

 愛光が新たに踏み出した男女共学の道が,実を結ぶよう,今後更なる努力をしなければならないと,出席した全教員が決意したに違いない。

 「卒業式」の続きは来週の日曜日に掲載します。


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