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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(53)

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  入学式
 今年も例年どおり,4月8日に中学・高校の入学式が行われた。ただ,いつもの年と違うのは,女子生徒が初めて式に加わったことである。愛光50年の歴史の中で女子生徒を迎えたということは,大きな変化であることに間違いはない。

 わたしは,新任の教員として東京の町田市にある私立中学校に赴任した時,男女共学であったので,女子が加わっても特に何かが違うという印象は受けないだろうと思っていた。

 ところが,式が進むにつれて,やはり何かが違うと感じ始めた。おそらく愛光が進む新たな道の重みとも言うべきものを,知らず知らずのうちに意識していたのであろう。

 それだけではない。式が進む中で,愛光生の母親で結成されている合唱団,ファミリーエコーのメンバーと男子教員の有志が,聖書にゆかりのある曲を新入生のために合唱しているのを聞いて,男子だけの入学式では味わえない雰囲気を感じ取った。それは,中学の入学式の時にも,また高校の入学式の時にも,前列にいる女子生徒に続いて,男子生徒が,混声4部合唱の響きに,最初は驚いたような様子であったが,すぐに溶け込んでいったように見えたからである。合唱がかもし出す雰囲気が,男女共学のもつ雰囲気にぴたりと合致しているように思えたのはわたしだけであろうか。男子だけの入学式で,このように感じたことはなかった。

 五百木誠也校長の話に熱心に耳を傾け,真剣に話を聞く生徒たちの態度も今までになく立派だと思いながら,男子生徒と女子生徒の顔を交互にながめていた。

 どの顔も,まさしく輝いていると言う表現がぴったりの表情をしている。輝く顔は毎年変わらないのであるが,そこに女子の輝く顔が加わったことが,今年の入学式の雰囲気を大きく変えていたのであろう。

 愛光が新たに踏み出した男女共学の道が,実を結ぶよう,今後更なる努力をしなければならないと,出席した全教員が決意したに違いない。

 「卒業式」の続きは来週の日曜日に掲載します。


2013年1月

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