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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(56) ・ 学級懇談会

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 卒業式

 41期生を中3まで担当したが,わたしはこの期をできれば高3まで持ち上がりたいと思っていた。ただ問題になるのが,6年間も同じ教員が担当することの難しさであった。そして英語科の教員はこのことをどう思っているのか,教科会で検討をすることになった。

 英語科の中には,6年間同一の学年を担当した経験のある先生方もいた。その先生方は,6年間同じ教員が担当することによる利点よりも,慣れなどによって生じる弊害のほうが大きいと言う意見であった。わたしはこの意見を大切にしたいと思い,41期生を他の先生方に引き継ぐことになった。翌年,地区別懇談会に出席したおり,ご父母から,「先生はわたしたちの学年を見放しましたね。」と言われ,その弁明に苦労したことを覚えている。

 見放したのではなく,結果的にそのほうが良いのだということを分かってもらおうと努力したが,その場では結局理解してもらえなかったような気がする。

 わたしはこの41期の指導にかかわって,中2から中3に持ち上がる時に,難しいと感じたことがある。それは,中1,中2ではどちらかというと,学校に早く慣れてもらうために,自分の持つ優しさの部分を前面に押し出した。「学校が好き」,「学校に来るのが楽しい」,そんな思いを生徒に持ってほしいと願って,指導をした。

 ところが,中3になると,学習面で指導が厳しくなるのと同様に,生活面でも慣れから来るたるみを引き締めるため,厳しい指導が必要になる。だからと言って,人間そう簡単に,優しさから厳しさへ方向転換できるものではない。生徒たちの甘えもある。むしろ,中3から,担当を大きく換えて,大学入試へと向かう姿勢を強烈に打ち出したほうが,教師にも生徒にも良いと直感した。

 わたしは中1,中2は中学部,中3~高3までが高校部という考え方を持つべきだと,この時,はっきりと認識したように思う。
    つづく 


2013年1月

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