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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(63)

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教え子(2)

 1学期の最初のころの話である。廊下を歩いていると,中学生がわたしのところにやってきて,「チュータ先生は以前にT学園で教師をしていたということですが,それは東京の町田市にあるT学園のことですか。」と尋ねた。

 「そのとおりだよ。」と返事をすると,その生徒は,「先生の教え子の中にYという苗字の生徒はいませんでしたか。」と聞いた。わたしは,それはもしかしたらY.MさんとY.Kさんという姉妹ではないかとフルネームで即答した。すると,その生徒は,わたしが即答したことに一瞬驚きの表情を見せながら,妹のY.Mさんが自分の母親であると紹介してくれた。

 この姉妹に前任校で英語を教えたのは30年以上も前の話である。わたしは,その姉妹の名前がフルネームで即座に口に出てきたことに驚いた。

 それにもまして,東京の学校で教えた生徒の子供を,この愛媛の地で教えることになるという巡り合わせは,前回の「教務のひとりごと」で紹介した同窓生の子供を教えるということとは,少し違う不思議なできごとである。

 余談であるが,その頃は塾(寮)の舎監も兼務していて,当然わたしは独身であった。どういうわけか,当時,独身の教員が何名かで,時折生徒の家庭に招待されて,ご馳走になったことが記憶にある。独身でお金がないということもあったが,学校全体が家庭的な雰囲気にあったのだろうと,懐かしく当時を思い出した。たしか,この姉妹の家にも一度何名かの教員が招待されて,出かけたことが,かすかな記憶の中にある。

2013年1月

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