愛光学園

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チュータのひとりごと

2002年11月アーカイブ

教務のひとりごと(76)

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愛光学園創立50周年記念式典(1)

 11月20日(水)に県民文化会館で愛光学園創立50周年記念式典が挙行された。総務の青葉厳治先生が中心となって案を練ってきたが,その作業は傍で見ていても,大変な苦労であったと容易に推察できる。

 わたしは,第1部と,第2部の途中からの司会をするよう頼まれた。頼まれると,つい,「いいですよ。」と答えるいつもの悪い(?)癖がここでも出てしまった。マイクの前でしゃべるのは,あまり苦にはならないのだが,それは,聴衆が前にいないときの話である。やはり,人前でしゃべるのは緊張する。ただ,わたしは60周年を現職で迎えることはできないことに気付き,教師生活の最後の記念式典になると思って引き受けた。

 式典の司会をするにあたって留意したことがある。式典は雰囲気が非常に硬いものになるのが常である。たとえば,「開式の辞」という言葉を,そのまま,司会者が大きな声で「開式の辞」と言うのも一つの言い方であると思うが,硬い雰囲気がなおさら硬くなる。今回の式典では,これを,「教頭から開式のことばがあります。」とした。芳野敬三教頭も,この言葉を受けて,自分の考えを表明する「開式の言葉」を工夫したと聞いた。厳粛な中に,少しでも柔らかな雰囲気を出せればと思ったのだが,会場の人たちが本当にそのように感じたかどうかは,分からない。

 また,来賓の祝辞の後に,全員が拍手をするのは自然の流れである。この拍手の後に,司会から,「ありがとうございました。」というお礼の言葉を述べるのを今回は控えた。会が間延びしないようにとの配慮と,拍手が充分に謝意を表していると思ったからである。

 今回わたしが難しいと思ったのは,しゃべる言葉ではなく,「礼」という号令である。式典の中で,何度「礼」という号令をかけたか覚えていないほど回数も多かったが,号令をかけるタイミングが難しかった。司会用のマイクは固定マイクである。中央の演壇の方向を見ると口の位置がマイクの正面から外れる。しかし,演壇の方向を注意して見ていないと,号令のタイミングを誤ってしまう。ふだん,このような号令をかけたことがないこともあって,最も気をつかったことであった。

   つづく

教務のひとりごと(75)

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英語検定(2)

 愛光に来て,校外模試なるものの存在を知ったが,当時も現在も,校外模試が実施されているのは,中3から上である。

 何か,中2でよい刺激剤になり,実力アップにつながるものはないかと考える中で,この「英検」を思い出した。本校には寮生がいるため,校外の受検場を勧めることは困難である。そのような中で,英語科で相談した結果,学校で団体受検をすることになった。(現在は高3の英語を担当している竹村司郎先生が「英検」の責任者となっている。)

 中1で4級,中2で3級,中3で準2級,高1と高2で2級を受ける生徒が多い。もちろん希望者受検であるが,中1生,中2生は,ほぼ全員が受検する。中1の4級については,合格率はほぼ100%,中2の3級の合格率は常に95%を超える。以前は「英検」用に,何か特別な指導をすることはなかったが,最近,ほんの少しではあるにしても,生徒の弱点指導をし始めたようである。

 「英検2級」以上の資格を持っていると,推薦入試や,ごく一部の大学入試に有利に働くケースがある。最近は「英検」だけでなく,さまざまなタイプの試験が,それぞれの目的に合わせて,実施されている。

 全国の中・高一貫の学校を見ると,中3で全員に2級をチャレンジさせる学校があるようだが,わたし個人としては経験上,賛成できない。それは,学校の授業以外の学習を,それも,かなりの量の内容を習得しなければ合格できないからである。

 すなわち,中3で英検2級に合格するためには,特別補習を組み,特訓を必要とする。前任校のように,英語を目玉にして生徒を鍛えるのであれば,問題はない。しかし,本校のように難関大学受験を目指す生徒にとっては,英語にあまりにも力を入れ過ぎると,他の教科の学習に影響が出ることは免れない。

 従って,本校の学習のペースからして,中3が準2級,そして,英検2級は高1が適正な学年であるとわたしは考える。

教務のひとりごと(74)

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10月19日の土曜日に,久しぶりに英語検定試験の監督をした。

自分が英語教師としてどのように「英検」にかかわってきたかを思い出すまま紹介したい。

 33年前,前任校であるT学園の中学部に英語教師として赴任したとき,生徒たちが,すでに「英検」を受検していたかどうかは,はっきりと覚えていない。しかし,「英検」を受けるために特別補習を導入したのは,その中学部でわたしが初めてであった。当時,中2で3級,中3で3級と2級にチャレンジさせていたように記憶している。

 T学園は外国帰りの生徒も多く,また英語に興味を持っている生徒もかなりいた。当然,外国人英語教師による英語指導も行われていた。

 そのような環境の中で,生徒に「英検」を受けるように勧めることは,それほど難しいことではなかっただろう。

 受けるからには全員が合格することを望むのは,教員として,ごく当たり前のことである。しかし,学校の授業だけでは,合格がやや難しいことが「英検」の過去問を見て分かった。当時,マクミラン社の「English 900」を教科書として使用していた。口語英語は十分対応できるが,語法・文法では,かなり不足していた。

 補習を行うと告げると,受検を希望する生徒たちは全員が受講した。過去の問題を分析し,何が不足しているのかを十分に調べた上で,徹底した指導をした。

 その結果,中2で3級をパスするのは,それほど難しいことではないことが結果を見て分かった。また中3で2級に合格することも可能であることも分かった。生徒たちは自分の級が上級になるにつれて,「英検」を受けることを楽しみにするようになり,中3で2級にチャレンジする生徒が増え,合格者も増加した。また3級は中2の受検者がほぼ全員合格していた。

    つづく

結局,両者が見通しのきかない交差点で徐行をしなかったということで,互いに弁償はなしということで決着した。

当時の車は頑丈に作られていたのであろう。サイドミラーを元にもどしただけで,事故の痕跡がほとんど車に残らなかったことが,今でも人生の不思議な出来事の一つとして残っている。

自分だけは事故に遭わないと思うのは,危険である。運転経歴が長くなればなるほど,いつ事故が起こっても不思議ではないと思うようになった。自分の子供が運転するようになり,子供には車に乗るとき,事故は運転のうまい,下手で起こるのではないと,しつこいくらいに,繰り返し言っている。

「相手の運転の心が読めるようになって初めて事故は減る。」とわたしは思っている。「車の動きを見て,相手の車の運転手が何を考えているか,理解できるようになるには,相手に合わせていこうという気持ちがあれば,そう年月のかかることではない。」と思いつつ,人生55年を迎えたが,何歳まで生きたとしても,相手に合わすことの難しさは,克服できないような気がしてならない。

もう一つ,自分の運転経験から言えることがある。定員全員が乗車したときに,車に性能いっぱいの運転を強要すると,車が普通では考えられないような動きをすることがある。われわれの仕事においても,自分の能力のすべてを必要とする仕事をしているときに,無理をすると必ず体調をくずすのと,よく似ているような気がする。


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