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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(73) ・ 中学寮

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結局,両者が見通しのきかない交差点で徐行をしなかったということで,互いに弁償はなしということで決着した。

当時の車は頑丈に作られていたのであろう。サイドミラーを元にもどしただけで,事故の痕跡がほとんど車に残らなかったことが,今でも人生の不思議な出来事の一つとして残っている。

自分だけは事故に遭わないと思うのは,危険である。運転経歴が長くなればなるほど,いつ事故が起こっても不思議ではないと思うようになった。自分の子供が運転するようになり,子供には車に乗るとき,事故は運転のうまい,下手で起こるのではないと,しつこいくらいに,繰り返し言っている。

「相手の運転の心が読めるようになって初めて事故は減る。」とわたしは思っている。「車の動きを見て,相手の車の運転手が何を考えているか,理解できるようになるには,相手に合わせていこうという気持ちがあれば,そう年月のかかることではない。」と思いつつ,人生55年を迎えたが,何歳まで生きたとしても,相手に合わすことの難しさは,克服できないような気がしてならない。

もう一つ,自分の運転経験から言えることがある。定員全員が乗車したときに,車に性能いっぱいの運転を強要すると,車が普通では考えられないような動きをすることがある。われわれの仕事においても,自分の能力のすべてを必要とする仕事をしているときに,無理をすると必ず体調をくずすのと,よく似ているような気がする。


2013年1月

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