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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(74)

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10月19日の土曜日に,久しぶりに英語検定試験の監督をした。

自分が英語教師としてどのように「英検」にかかわってきたかを思い出すまま紹介したい。

 33年前,前任校であるT学園の中学部に英語教師として赴任したとき,生徒たちが,すでに「英検」を受検していたかどうかは,はっきりと覚えていない。しかし,「英検」を受けるために特別補習を導入したのは,その中学部でわたしが初めてであった。当時,中2で3級,中3で3級と2級にチャレンジさせていたように記憶している。

 T学園は外国帰りの生徒も多く,また英語に興味を持っている生徒もかなりいた。当然,外国人英語教師による英語指導も行われていた。

 そのような環境の中で,生徒に「英検」を受けるように勧めることは,それほど難しいことではなかっただろう。

 受けるからには全員が合格することを望むのは,教員として,ごく当たり前のことである。しかし,学校の授業だけでは,合格がやや難しいことが「英検」の過去問を見て分かった。当時,マクミラン社の「English 900」を教科書として使用していた。口語英語は十分対応できるが,語法・文法では,かなり不足していた。

 補習を行うと告げると,受検を希望する生徒たちは全員が受講した。過去の問題を分析し,何が不足しているのかを十分に調べた上で,徹底した指導をした。

 その結果,中2で3級をパスするのは,それほど難しいことではないことが結果を見て分かった。また中3で2級に合格することも可能であることも分かった。生徒たちは自分の級が上級になるにつれて,「英検」を受けることを楽しみにするようになり,中3で2級にチャレンジする生徒が増え,合格者も増加した。また3級は中2の受検者がほぼ全員合格していた。

    つづく


2013年1月

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