愛光学園

60周年特別企画ページはこちら

WWW を検索 愛光学園サイト内を検索

チュータのひとりごと

2002年12月アーカイブ

今のマイクは,昔と違って,できるだけ近くで話すほうが良いということを,前日会場の音響担当者から聞いていた。わたしは,第45回の「教務のひとりごと」でも触れたことがあるが,高校時代にアナウンスの勉強をしたことがある。従って,マイクの前でしゃべった経験は数多い。マイクに向かってしゃべる時に,わたしが特に気をつけるのは,「サ行」の発音である。破裂音が強いと,日本語は聞きづらくなる。英語の発音がうまいプロのアナウンサーの日本語の発音が聞きづらく聞こえるのは,この理由による場合が多い。わたしは,高校時代から,この「サ行」の発音にこだわったために,英語の「c」の発音に今でも苦労している。

あまりマイクに近いと,この破裂音が,会場に響くので,できるだけ,マイクの位置が自分の口の真前にくるようにしておいて,少し距離を置くという形を取ったが,礼をした時に,大きく前へ頭を傾けてしまったので,眼鏡がマイクに当たったのである。

司会者の席からは,司会の声が会場でどのように聞こえているのかは,残念ながらほとんど分からない。このことは本校の体育館の舞台に立つとよく分かる。体育館の舞台で話す人の話は,同じ舞台に立っている人には,何をしゃべっているのか分からないほど聞きづらいと言ったら,状況がよく分かるかもしれない。モニターのスピーカーがない限り,舞台上の人には同じ舞台に立っている人の声は聞きづらいのである。

司会が直接関わったことではないが,ボニファシオ管区長から,休日のプレゼントの発表があった時,舞台の上で,学校長とビセンテ・アリバス神父様と3人で相談をする場面があった。あの舞台上でどのような会話が行われたのかは,まだ尋ねていない。

管区長の「明日を休日にします。」という英語が会場に響くと,一斉に拍手が起こった。その後,学校長から日本語で,同じ内容が告げられると,一段と大きな拍手が起こった。突然の発表であったので,生徒たちも,にわかには信じられなかったのであろう。この後,担任に,「本当ですか?」と質問する生徒たちがかなりいたようである。自宅生のご父母は,生徒よりももっと信じられなかったのであろう。学校へ問い合わせの電話が10件を超えてかかってきたとのことである。これでは徹底を欠くことになってはいけないと判断し,緊急連絡網を使って自宅生に連絡をするよう,教務からクラス担任に依頼をし,その日のホームページにも「お知らせ」として掲載をした。


 「教務のひとりごと」は,今回が年内の最終回です。来年の1月12日(日)に再開いたします。 

どのような式典でも,プログラムを進めていくうえで,予想のつかないちょっとしたハップニングは起こるものであるが,今回の50周年記念式典でも,そのようなことがあったので,自分が担当した司会を反省するという意味もこめて触れてみたい。

式典は,会場の生徒にとっては,まさしく「ぶっつけ本番」であったと言ってよい。わたしが司会者として気になったことのひとつに,どこで拍手をするかということがあった。直前に拍手の練習をするということも考えたのだが,不自然な気がしたので,「司会者に合わせて拍手をしてください。」と,式典の始まる5分前に参会者にお願いをした。

会を進めていく途中,このようなことを直前に言う必要は全くなかったと思った。それは,たとえ,司会者が拍手をしなくても,来賓の話に拍手をすることくらいの常識は,参会者が持ち合わせていたということである。また,来賓の話の内容がそれぞれ,自然に拍手を呼ぶものであったということもある。

来賓の祝辞の最初は,ボニファシオ・ソリス管区長であった。英語のスピーチということもあって,わたしはやや緊張していた。英語のメッセージとその日本語訳という形で無事に終了した後,ややほっとした気分になっていた。これがいけなかった。

次の来賓は深堀敏高松司教区長で,紹介を終えて神父様が演壇の前に進まれた後,「礼」という号令をかけ忘れてしまった。深堀神父様がすっと「礼」をしてくださったので,会場の生徒たちも,自然に「礼」ができたようである。内心,「しまった。」と思ったが,すでに「礼」が終わっているのに,また,「礼」という号令をかけるわけにはいかない。

途中でこのようなことがあると,司会者は非常に気になり,次のミスを誘発することがよくある。深堀神父様の祝辞が終わり,「礼」と号令をかけて,自分も「礼」をしたとたん,今度は眼鏡のレンズがかなりの強さでマイクに当たった。会場にもその接触音は響いたはずである。前の席に座っていた中学生はこのことに気づいたようであった。

つづく

教務のひとりごと(77)

|
 もう一つわたしが気をつかったことがある。それはボニファシオ・ソリス管区長が式典に列席してくださることであった。最初は,神父様のご都合でメッセージだけが送られてくると聞いていた。しかし,ご本人がお見えになることが決定し,ありがたいことであるとみな大喜びした。

管区長は英語に大変堪能であると聞いていたので,メッセージが英語になることはある程度予想できた。生徒たちが英語を学習しているので,英語でメッセージをと考えてくださったようである。

ボニファシオ神父様の紹介は最初日本語でした後,英語でもすることにした。日本語の紹介が終わった後,本校の教員が演壇までご案内する手はずが整っていたのだが,日本語の紹介が終わるとすぐに,神父様は演壇に向かって一人で進まれた。本校の教員が舞台に出てこないので,打ち合わせが変わったのであろうと思いながら,英語で紹介を始めた。後で聞くと,本校の教員が舞台の袖で案内に向かおうと思った瞬間,神父様が一人で演壇に向かわれたため,舞台に出るタイミングを逸してしまったことが分かった。

神父様の英語のスピーチは,中学生には少し難しかったのではないだろうか。会が終わったあと,高校生がやってきて,「実際のスピーチの要点をまとめて,少し短くしていましたね。」とわたしに話しかけてきた。高校生にはよく理解できていたようである。

式典の第1部は1時間を要した。この間,生徒たちは私語をすることもなく,厳粛な雰囲気の中で,学校長の式辞や来賓の祝辞に耳を傾けていた。

第2部は本校の高校部生徒会長と中学の女子生徒の司会で始まった。第2部は,高1E組の女子生徒による「創作ダンス」,生徒有志による「AIKOソーラン」の演技が行われ,会場は一気に盛り上がった。「生徒代表謝辞」で雰囲気が厳粛なものに戻り,その後,司会を生徒とタッチして,フェリペ・ミゲレス理事長の司式による「神の祝福を乞う祈り」,「校歌斉唱」,「閉式の辞」と続き,50周年の式典を無事終えることができた。


2013年1月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKOU educational institution