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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(93) ・ 土曜日放課後の図書館と教室

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わたしが東大に合格させた(?)たった一人の生徒

 6月の参観日に高1生のご父母対象に進路選択について教務から講話をさせていただくことになっている。進学主任の一色先生と教務主任のわたしとがこれに当たる。

 この席でわたしが必ず話をすることがある。それは,わたしがいなければ東大には行かなかった(?)であろう生徒の話である。

 現在の大学受験の解説にもなると思うので,少し詳しく述べてみたい。

 本校では,高校2年と3年の担任は持ち上がることに決まっている。従って生徒のクラスは変わらない。2年間,じっくり時間をかけて進路指導を行うのがその理由である。

 わたしの担任のクラスに所属していたN君は文系志望で,高2の頃から東大を目指して勉学に励んでいた。彼は学力的にも十分東大に合格できるだけの実力を身につけていた。ところが高3になって一橋大学に志望を変更したいという申し出があった。それは,東大の文系を受験するには,社会が2科目必要だったからである。

 高3になって面談を重ねる中で,志望を一橋大学と慶応大学に決めて,社会を1科目に絞ることにした。

 受験のシーズンに入り,彼は先ず慶応大学に合格した。そして前期試験で一橋大学に,後期試験で東大に受験の手続きをした。東大の後期では,社会を2科目履修している必要がなかったからである。

 前期試験で彼は,一橋大学に見事に合格した。わたしは,当然,彼は一橋に手続きをするのだろうと思っていた。

    つづく

2013年1月

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