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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(97) ・ 昼休み

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修学旅行(2)

 教師になって,生徒たちを引率して旅行に出かけることになって,さすがに楽しんでばかりはいられなくなった。

 旅が始まってから解散するまで,一時たりとも気を抜くことはできないからである。教員がよくバスや飛行機の中で眠っている姿を見て,生徒たちは不思議に思うようであるが,張り詰めた気持ちを少しゆるめることができるのは,乗り物に乗っている時しかないと言えば,よく理解してもらえるだろう。

 点呼,夜のミーティング,宿舎での巡回,体調をくずした生徒の世話など,決まった仕事や突然生じる仕事を次から次へとこなしていかなければならない。教員の就寝が夜の2時,3時になることは珍しいことではない。ある程度,引率教員のチームワークで乗り切ることができるのであるが,3日,4日と続くとだんだんボディー・ブローのようにきいてくる。

 しかし,その忙しい中でも,教員が旅を楽しもうという気持ちを持っていることが大切であるとわたしは思う。教員のそのような気持ちが,生徒にも伝わり,旅行の雰囲気がとてもさわやかなものになると思うからである。

 旅行で最も気になるのが旅行期間中の天気である。わたしの父親が次のように言ったことがわたしの記憶に残っている。それは,「不平不満の多い人が事を起こそうとすると,好ましくない天候の中に入ってしまうことが多い。自分の周りで起こることを結構なことだと喜んでいる人が行事に参加すると,不思議に結構な天気をお与えいただける。」というようなことであった。

 学校では数多くの行事活動が行われるが,教務の立場で,その都度天気のことを心配しながら,いつもこの言葉を思い出している。

 最近,少し雨を心配するケースが増えてきたように思える。わたしの父親の言葉について,科学的に根拠はないにしても,自分の仕事に対する姿勢を見つめなおすようにという天からのアドバイスではないかと受け止めている。

 行事における天気は雨が降るか降らないかのどちらかである。曇りとか快晴とかは関係ない。従ってどちらかと言えば松山では,雨が降る日数のほうが,降らない日数よりも少ないと言えるのではないか。願わくば,その少ない降雨日に行事日があたらないことを祈って,今回の「ひとりごと」を締めくくりたい。


2013年1月

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