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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(98)

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写真を撮る先生(1)

 先日,寮の学習時間の最初の15分間に流されるNHKの「新基礎英語2」の指導に向かうために,帰宅の用意をして,事務室前の廊下に出た。その時,中1の廊下に人影が見えた。少し遅い時間帯であったので,一声かけようと玄関で待っていた。すると数名の中1女子生徒が急ぎ足で近づいてきた。

 早く下校するように促し,玄関を出たところで,これから寮へ行くところだと,その生徒たちに話した。すると,生徒の一人が,わたしが寮の教員(寮務部)であるかどうかを尋ねた。

 寮務部の教員ではないが,今から英語放送の指導に行くのだと答えると,びっくりした表情で,「先生は英語の先生?」と聞いてきた。

 この質問にはいささか驚いて,わたしのことを何の先生だと思っているのか,尋ねてみた。

 すると,生徒たちはまるでコーラスのように,一斉に声を揃えて,「写真の先生!」と返事をした。

 一緒に玄関を出たY先生が,この会話を聞いて,大笑いをしながら校門を出ていった。

 なるほど中1生の目には,わたしは写真を撮る先生にしか映らないのであろう。そう言えば,中1生の前に出るときは,いつもカメラを携えている。英語の教員だと言っても分からないのは当然である。

 そう言えば,今年担当している中2生が,初めてわたしの授業を受けたとき,「写真の先生」が,なぜ自分たちの英語を教えるのか,不思議そうな顔をしていたのを覚えている。

 それでも,全然授業を教えていない生徒から,「写真の先生!」ではあっても,覚えていてもらえるのは,「チュータ日誌」のおかげである。その点でわたしは,ずいぶん得をしているような気がする。

     つづく


2013年1月

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