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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(102) ・ 高3全統記述模試 ・ 日曜日の寮

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「進みてある教師のみ人を教うる権利あり」(1)

 高校野球を見ていると,プロ野球を見ているのとは違った楽しみがある。その決め手になるのが,高校生の「ひたむきな態度とさわやかさ」である。全力で白球を追い,たとえアウトになっても全力で走る。

 プロ野球は技と力を楽しむスポーツであるが,高校野球は球児の真剣な態度に心打たれるスポーツであるとでも言えばよいであろうか。

 高校野球は,予選の時から,1度負けてしまうと,それで1年が終わってしまう。リーグ戦とトーナメント戦の違いがプロ野球と高校野球の差になっているとも言える。

 さて,本校の生徒たちが目指す大学受験はどうであろうか。大学受験は,前期試験と後期試験があるから少なくとも2回はチャレンジの機会があるが,愛光生の場合,6年間(高校編入生は3年間)在籍した後に,たった2回しか機会がめぐってこないことになる。従って,現役生徒の機会という点について言えば,実に厳しいことが分かる。この2回の入試で不合格になると,1年間その機会はやってこないので,生徒,教師,父母が三位一体となって力を入れるのであろう。

 スポーツも学問も,積み重ねがあって,大きく伸びるのである。本校の英語で言えば,中1,中2で中学課程を,中3,高1で高校課程を,そして,高2,高3で大学入試実戦対策をする。このシステムが有効に働いて初めて,良い結果が出る。愛光の英語科では,それぞれの段階で何を指導するかを,教員全員がよく理解し,どの教員がどの学年に配属になっても,基本的な指導がシステムとして同じになるようにしている。その上で,それぞれの教員が工夫を加えるのである。

 わたしは,この個々の教員の工夫は,結果として,教員自身が充実感を味わうものでなければならないと思っている。「何でこんなことを」と思いながら,いくら努力をしてみても成果があがるはずがない。

  つづく

2013年1月

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