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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(103) ・ 土曜日の学習時間(寮・中2)

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「進みてある教師のみ人を教うる権利あり」(2)

 8月末に行われたオープンスクールで,本校の教員が作成したガイドブックを展示していた。総務部から依頼を受けて,英語科と数学科の教員が作成したガイドブックを集めたものである。このガイドブックの作成も,実は,教員が充実感を味わう一つの方策であろう。

 昼休みのチェックも,教師の立場からすると,自分を奮い立たせるために工夫したものであると言える一面を持っているのではないか。

 古き良き伝統を引き継ぎながら,そこに自らの工夫を加える,それらの行為が学校を常にフレッシュな状態に保つのである。今日の自分が明日の自分と全く同じであってはならない。

それでは,教師が充実感を味わえば,それで事がうまく運んでいることになるのであろうか。いや,決してそうではない。

やはり,自らの工夫によって,自らが設定した目標に到達しなければ,満足のいく指導をしたとは言えまい。学業に関して言えば,校外模試がその成果を計る一つの方法であると言える。

校外模試の結果に一喜一憂する必要はないかもしれないが,自分が教科の指導者としてどのような道を歩んでいるのかを知るよい機会となる。

校外模試の結果から指導者は多くのことを学ぶ。どの分野の指導が十分で,どの分野の指導が不十分であったかを分析し,次への指導へとつなげていくことができるからである。そして,結果を常に謙虚に受け止め,努力を重ねる姿勢を持ち続ければ,結果はおのずからついてくるものである。

「進みてある教師のみ人を教うる権利あり」

わたしは,全人教育論を提唱した故小原國芳先生のこの言葉を座右の銘にしているが,生徒の立場から言えば,「進みてある生徒のみ,学問をする権利あり」とも言えるのではないだろうか。

  おわり

2013年1月

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