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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(109) ・ 4期生四季ウオーキング

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採点(2)

 中学の場合には,考査が最終日でない限り,考査終了後の最初の時間にテスト返却ができるよう努力する必要がある。

 高校になると,問題数が多くなり,難易度も高くなるので,採点に時間がかかるケースが多い。しかし,できれば,考査後の最初の時間に返却できるのが望ましいことに変わりはない。

 今回の中間考査は,考査後に二日間休日があったので,採点量は変わらないとしても,精神的な面で,少し楽であったと言えよう。

 わたしは,自分のテストが終了した日の終礼で担任から模範解答を渡してもらうことにしている。早く解答を渡すことによって,記憶が鮮明なうちに解答のチェックをしてもらいたいからである。そして生徒たちの記憶に定着させたいという思いもある。実際,そうなっているのかどうかの確信はないが,何らかの形で役に立っていると信じている。

 テスト返却は,普通の場合,授業中に行うのが原則であるが,わたしの場合はクラスが二つに分かれているため,担任に返却をお願いしている。いくら採点が早く終わっても,考査期間中にテストを返すのは,その後の試験科目に影響を及ぼすおそれがあるので,あまり勧められることではない。

 試験の最終日に返すと,終わったという喜びを味わう暇がないと言う先生もいるが,わたしは,少し意地悪な考え方をしている。努力した者に良い点が返ってきて,しなかった者に悪い点が返ってくる。これは,ごく当然のことである。良かった者が喜び,悪かった者は反省して次へと向かって気持ちを切り替える。そのようなきっかけを1日も早く与えたいのである。もちろん,努力が足りなかった者には,答案用紙にペナルティーの用紙をつけてある。これは,他の科目(英語1,数学,国語など)とペナルティーの提出が重ならないようにという配慮のつもりである。

 42期生に向かって述べた言葉をもう一度,ここで繰り返したい。「入試では奇跡は起きない。だからこそ,皆が努力を続けるのである。」

 生徒たちが,一つひとつの試験を大切に考え,努力を続けてくれることを願って,今回の「ひとりごと」を終わりたい。

     おわり

2013年1月

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