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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(115) ・ 高3センタープレテスト ・ クラスマッチ(中学)

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アナウンス(1)

NHKの男性アナウンサーの声を聞いていると,明瞭で,歯切れがよく,響きが素晴らしいと思うのはわたしだけではないであろう。

年齢を重ねても,あのように素晴らしい声でいられるのは,人には分からないところで,なみなみならぬ努力をしていることが容易に想像できる。

「教務のひとりごと」の第44回と第45回で触れたが,わたしは盲腸の手術で運動会に参加できなかったことがきっかけで,小学6年の時からアナウンスをする機会に恵まれ,中学,高校と放送部に入部してアナウンスを担当した。

高校時代に県の代表として「全国高校放送コンテスト(アナウンス部門)」に出場することになり,NHKの現職アナウンサーから指導を受けるという恩恵にあずかったこともあった。

おかげでマイクの前に立って緊張するということはないのだが,最近,声の衰えを意識するようになった。声はアナウンサーだけでなく,教室で授業をする教師にとっても大切なものである。

自分の耳に聞こえる自分の声と,録音された自分の声が異なって聞こえることは,誰もが知っていることである。どうやら,のどで響いた声と,外に発せられた声の両方が自分の耳に届くため,実際の声と違って聞こえるらしい。他人に聞こえているのは,当然,録音されたほうの声である。

おそらく,全国のアナウンサーが,毎日,「アエイウエオアオ,カケキクケコカコ,サセシスセソサソ,...」と口の体操をしているに違いない。わたしも,以前は,これを毎日繰り返していたが,最近では全くと言ってよいほど,口の体操をしなくなった。練習をやめると徐々に,口がまわりにくくなる。最初のうちは,なかなかこのことに気づかないのだが,録音した自分の声を聞くと,はっきりと分かる。

愛光高校の現在の英語の入試には,リスニングテストが出題されることになっている。このテストで,わたしは,このリスニングテストが始まって以来,ずっと日本語の部分を担当し続けている。録音にはミニディスクを使用しており,しかも,かなり高価なマイクロフォンを2本使用しているので,これ以上ない音質で録音をしているのだが,録音を終えて自分の声を聞くと,かすれ声が混じっていることと,個々の発音が不明瞭になっていることに気づくようになった。また,5年くらい前と比較して,録音した自分の声の質が明らかに衰えていると感じた。

  つづく

 今年の「教務のひとりごと」は,これで終了します。
 来年は1月11日(日)からスタートします。

2013年1月

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