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チュータのひとりごと

2004年の最近のブログ記事

お知らせ

 本日,朝日新聞に学園の入試に関する記事が掲載され,ご心配をおかけしていることと思います。
 生徒諸君には,明日,説明いたしますが,ご家庭には,できるだけ早く,文書にてご報告させていただきます。

           校長 五百木誠也



 参観日(1)

11月11日(木)は今年度第2回目の参観日であった。

学校では二か月に一度(年間六回)の割合で保護者に学校へ出向いてもらう機会を提供している。ちなみに行事予定表から拾い上げてみよう。

 5月 学級懇談会     6月 参観日     9月 体育祭・文化祭

11月 参観日        2月 参観日

8月と12月の父母面談日

実際には7回になるが,父母面談は年に一度の保護者もいるので,年間6回と言ってよいであろう。

わたしは,この5年間,たまたま参観日に授業がなかったため,ご父母に授業を見ていただく機会がなかった。

今年になって,授業を見せてほしいという要望が何人かのご父母からあった。わたしはその都度,11月11日の木曜日に授業があるので,その日にお越しいただきたいと返事を差し上げていた。

そんなこともあって,今回の参観日は少し気合が入っていた。

「チュータのひとりごと」の第128回~第131回で述べたように,今年から「パワーポイント」を使って,「中1英作文」の授業を展開している。

パワーポイントに興味を持つ本校の教員が,教科の枠を超えて,授業を見学に訪れたことはあったが,保護者に見ていただくのはこれが最初である。わたしには,昔から参観日となると妙に張り切る癖があった。5年ぶりということも手伝って,当日は朝早くから目が覚めた。この年齢になって緊張するというのもおかしな話であるが,今回はご父母に見ていただくことが何となく楽しみに思えたからであろう。

もちろん,普段どおりの授業を展開するのであるが,「チュータらしさ」をどのようにして出すか,わたしはこの一点に集中して授業プランを立てる。パワーポイントはその気になれば誰でも使える。ただ,パワーポイントをどのように使うかは個々の教師によって異なる。OHPを利用して授業を展開していたときと基本的な考え方は変わってはいない。

どのような工夫をすれば生徒が良く理解できるのか,それを考えることが楽しみで,教員という仕事が続けてこられたのだとわたしは思っている。

つづく
愛光学園学校説明会(2)

会場の中の半数以上の人たちが「チュータ日誌」を知ってくれていたのもうれしかったが,こうして「チュータ」というニックネームが紹介されたこともうれしかった。

今年のわたしの担当は,午後,中学生と保護者にドミニカンセンターで話をすることであった。

数学科主任,松本且久教諭と英語科主任,西村清教諭の入試の話と竹内聡総務副部長とわたしの話を合わせて約1時間の会を行った。竹内教諭とわたしの説明は,プロジェクターを用いて,「パワーポイント」によるものであった。このプロジェクターは,わたしが授業で使用しているもので,前日にドミニカンセンターまで運び込んでいた。

午後の説明会が終わり,このプロジェクターをドミニカンセンターから元の置き場所にもどすことになり,竹内教諭と二人で持ち上げて階段を下りていた。相当の重量があり,階段の途中で一旦降ろした。そのとき,当日の会に参加していた一人の男性が,「お手伝いしましょう。」と言って持ち上げてくれた。「力仕事は慣れていますから。」と言いながら,階段の下まで運んでくれた。

腰が大丈夫かなと思いながら運んでいただけに,大いに助かったのであるが,それよりも,気軽に「お手伝いしましょう。」と言って駆け寄ってくれたその気持ちがとてもうれしかった。「思いをくれ」という人間が多くなったと言われている世の中で,「思いやり」の気持ちがまだまだすたれていないことを実感した。

自分自身が同じような状況に出合ったとき,同様の申し出ができるかどうか自問し,そのような思いやりの気持ちが薄れているのではないかと,自分をいましめるできごとともなった。

この日,上記の二つの嬉しいできごとがあり,さわやかな気持ちで,家路に付くことができた。

おわり

愛光学園学校説明会(1)

11月6日(土)に本校で愛光学園学校説明会を実施した。

事前申込の形をとっていないので,参加者の数は当日まで分からない。前年度の数を参考にして体育館の座席数を決定することにしている。

昨年度は生徒,保護者,塾関係者を含めて,参加者数は800名を超えていた。昨年度の学校説明会の写真を見ると分かることであるが,前から3分の2の席には椅子だけでなく,メモを取りやすいようにとの配慮から机を用意していた。後ろ3分の1のスペースには椅子だけが用意されていた。800名全員に机を用意するスペースは残念ながら現在の体育館にはないからである。

昨年度の説明会が終わった後,改善点をいろいろと検討した結果,今年度から机を置かないで,全席,椅子にすることに決定し,今年は900の座席を用意した。

これが結果的にはよかった。会が始まる15分くらい前には,空席があり,900席では多すぎたのではないかと思ったが,説明会が始まってみると,ほとんど全席が埋まってしまい,用意していた予備の椅子を出さなければならなくなった。壇上から見て,おそらく900名くらいの出席者があったのではないだろうか。

10時ちょうどに開会した。ここ数年大きな行事の開会には電波時計で時間を確認しているので,開会の時間がずれることはほとんどない。

司会の芳野敬三教頭から,理事長,学校長を始め,当日の担当者の名前が一人ひとり紹介された。わたしの紹介のところで,ホームページの「チュータ日誌」の担当者であることが紹介された。その後に,「チュータ」というニックネームは本人の姿を見るとその理由が容易に分かるのではないかという言葉が付け加えられ,緊張していた会場の雰囲気がなごんだ。わたしは,このような紹介を受けたことを実に光栄なことだと思った。

つづく
寮の紹介(4)

部活動に参加する生徒は,帰寮後,少し急いで制限時間内に食事と入浴を済まさなければならない。

午後7時に学習時間が始まる。中1,中2の場合,6時50分に学習室集合の放送が入り,6時55分にチャイムが鳴る。チャイムが鳴ると舎監から起立の号令がかかり,黙想をする。月,水,金は黙想後,NHKの新基礎英語が天井のスピーカーから流れてくる。昔はテープを使っていたが,音質のことを考えて数年前にミニディスクに変えてもらった。寮の事務職員が毎回録音を担当している。

8時30分から30分間,休憩時間が設定されている。中にはお腹がすいて,夜食を食べる者もいる。メニューは日替わりとなっており,「豚丼,冷やしうどん,カレーライス,牛丼,親子丼,ピザ,ざるそば,ケーキ,カツ丼,ハンバーガー・ポテトなど」が提供される。生徒たちの食欲には驚くばかりである。

中には家庭から持ってきたのであろうか,あるいは寮内売店で買ったのであろうか,即席麺にお湯を入れて食べている者もいる。

9時から学習時間が再開される。中学と高校とでは学習時間の終了時刻が異なる。

学習時間が終わると,就寝準備をしてベッドに入る。寮の1日が終わるとベッドから寝息が聞こえてくる。

「教務のひとりごと」の第9回で触れたように,わたしは,本校に赴任したとき,前任校での経験を買われ,寮務部に所属していた。当時,1週間に一度の割合で,舎監の代行をしていたため,毎回夜中に見回りをしていた。巡回をしていると,かなり大きな声の寝言が聞こえてくることがあったが,寝言を除いて夜中は静まりかえっている。寮生が懐中電灯を使って本を読んでいると,ページをめくる音が聞こえてくるほどである。

寮生がどのような夢を見ているのかは分からないが,どの寝顔も幸せそうな顔に見えたことがなつかしく思い出される。

  おわり
寮の紹介(3)

寮の起床は午前7時15分,起床の音楽とともに生徒たちは目覚める。起きて着替えと洗面を終えるのにあまり時間はかからない。集団の生活の中でうまく自分の時間を見つけている。

着替えと洗面が終わると,中1生は2階の学習室に入って点呼を受ける。このときはまだ少し眠そうであるが,点呼が終わり,食堂へ向かう頃には,いつもの元気な中1生にもどっている。また,点呼を受けるまでの時間に学習をしている生徒もいる。

個室の生徒たちは自室前の廊下に出て点呼を受ける。

食堂に入ると1列に並んで,先ずトレイに食器を取り,その日の料理を並べていく。「ご飯」の場合は,自分で「おひつ」から茶碗によそって各学年のテーブルにつく。全中学寮生が食堂へ入り終わるのが7時35分くらいである。

朝食が終わると,早速学校に出かける準備をし,各自が決めた時間に寮を出発しているようである。中学生の場合は学校の玄関まで徒歩2分,通学生には何ともうらやましい通学時間である。

昼休みは寮の食堂で昼食を取る。昼休みのみスリッパで寮へ帰ることが許されている。水曜日のメニューはカレーライスで,寮生(特に中学生)に人気のメニューである。4時限目が終わる12時30分が近づくと,早く寮に帰ろうとして,机上の教科書やノートを早々と片付けている者もいる。

昼休みは寮の自室にもどることはできない。食事が終わるとすぐに学校へもどらなければならない。

6時限目が終わると,掃除当番に当たっている生徒は15分くらいの掃除をし,部活動に参加する者,図書館を訪れる者,寮へ帰る者と分かれる。

夕食は5時からで,部活動がない場合は5時までに入浴しなければならない。友人とその日のできごとを語り合いながら入る風呂はきっと楽しいに違いない。

   つづく

寮の紹介(2)

寮生の1日の生活を撮影して,会議に参加している教員に見てもらったが,ある問題点が指摘された。それはフラッシュをたくために,バックが暗くなるというものであった。確かにメインの対象人物や対象物ははっきり写っているのだが,背景となる部分が暗い。

わたしは今までこのことを意識したことがなかった。ホームページに掲載する写真を撮るときは昼間でもフラッシュをたくことにしていた。こうすると対象の生徒や物の輪郭がはっきりする(?)からである。

わたしは写真撮影のプロでもなければ,写真を撮るのがうまいわけでもない。ただ一つ,生徒の姿をどのようにご父母に紹介すれば,いきいきとした姿が伝わるかということだけを考えて写真を撮影してきた。

チュータ日誌はそれでよかったのであるが,寮の紹介の写真となると少し事情が違う。やはり暗い部分がある写真はイメージが悪いとのことであった。

実はアクセス数が100万件を突破したのを機に,新しいカメラ(パナソニックの「ルミックス」)を購入してもらっていた。

わたしは以前のカメラを使用するときに,カメラの持ついろいろな機能をあまり使うことはなかった。それで,用は足りていたのである。

今回,全体を明るくするとなると,画質は落ちるが感度を上げるしか方法がないと教わったので,新しいカメラの機能を使って,「ISO」を400にし,明るさが自動で3段階になる3枚連写で撮影することにした。もちろんフラッシュを使用しないことにした。

この新しいカメラを買った時には,ホームページに寮のコーナーを設けようという話は出ていなかった。不思議なもので,寮の写真を撮影するために新しいカメラが大いに役立つことになったのである。以前のカメラには感度を上げたり,明るさを変えて3枚連写をする機能はなかったので,全体を明るくすることは不可能であったろう。

 つづく
 
寮の紹介(1)

最近「チュータ日誌」に寮の写真を掲載するケースが多くなっている。

日誌に掲載する学校行事がない時,足は自然に寮,図書館,または中1の教室に向かっている。たとえ,前回写真を撮影したのと同じ時刻に出かけて行っても,そこには,全く違った生徒の姿があることを,日誌を綴った4年間の経験が教えてくれるからである。

特に寮生の姿は,ご父母にこの上ない安心感を与えることが,お礼の手紙や挨拶の言葉から伝わってくる。以前にも述べたが,寮生の写真を掲載するとき,ディスプレイの前のご父母の笑顔が目に浮かんでくる。この笑顔が日誌を続ける原動力となっているのは言うまでもないことである。

今回,寮生の写真が多くなっているのには理由がある。それは,入寮を希望する生徒のために,寮の情報をできるだけ詳しく伝える寮紹介のコーナーをホームページに設けることになったからである。現在,関係教員が集まって会議を重ねている。

プロに任せるという意見もあったが,われわれ教員で作成できれば,できばえはともかく,心のこもった作品ができるのではないかという思いから,皆で力を合わせて作ることになった。

わたしの担当は写真撮影で,この2週間,時には朝早く,また,時には夜遅く寮を訪問している。

わたしは,本校に赴任する前の新任教師時代,4年間の塾生活(寮生活)を送っている。その経験とこの4年間の写真撮影とで,どこを撮ったらよいかということは,すぐに頭に浮かぶ。またアングルも何となくイメージされている。



 つづく
暴風警報(4)

 自宅である程度確認をしてはいるものの,学校長および関係教員が7時30分に集まり,対策を協議するのに資料がないということでは困るので,どうすればよいのか考えたが,OA担当の先生に来てもらうしか方法はない。

 しかし,6時に電話をするのも失礼だと思い,6時45分まで待つことにして,その間に松山地方気象台に電話をしてみると,暴風警報が中予地方に昼前に出されるであろうということと,午後3時すぎに中予地方が暴風域に入るという情報が得られた。

 6時45分に電話をしてOA担当の先生に学校に来てもらったが,わたしの利用しているインターネットはまだ修復できていなかった。他社の回線からアクセスする方法があるということで,ぎりぎりのところで手に入ったすべての情報をもとに,関係教員で協議し,35分授業で6時限授業をすることに決定した。

 予定通り,授業が進む中で,JRの上り特急が運休になったという情報が入り,まもなく,午前中で上下の特急,普通列車の両方が運休になるという情報も飛び込んできた。

 再度,関係教員が集まり協議したが,いずれ中予地方に暴風警報が出ることは明白なので,3時限で授業を打ち切ることに決定した。時刻は午前10時40分であった。生徒たちは自教室に集合し,教頭から放送によって直ちに下校するよう連絡がなされた。

 新居浜から通学している生徒については,列車を利用できないことが分かったため,スクールバスを新居浜まで運行することにした。

 中予地方に暴風警報が出たのが午前11時で,実際に風雨が強くなったのが,午後3時頃であった。


 終わり


暴風警報(3)

 前回で暴風警報についての話を終了する予定であったが,台風21号がまたしても四国に上陸し,授業を途中で打ち切るという状況になったので,そのいきさつについて2回に分けて述べてみよう。

 今回の台風は昼間に通過したために,その対応に苦慮することとなった。

 前日の予報で朝早くに暴風警報が出ないということは,ある程度予測できていたために,目が覚めたのが午前4時であった。

 早速テレビをつけてNHKの放送を見たが,台風の進む速度が遅かったので,当然,警報の放送はなかった。自室のコンピュータの電源を入れて,気象庁のホームページで確認したが,やはり,愛媛県には暴風警報は出ていなかった。

 ホームページに休校の連絡を書く必要はなくなったが,午前8時までに暴風警報が出される可能性はあると判断して,学校に向かった。

 6時に学校に到着してコンピュータの電源を入れた。ところが,インターネットにつながらない。後で分かったことであるが,インターネットの接続会社がメインテナンスの作業を夜中に行ったために,作業が終了し,復旧していたにもかかわらず,校内のインターネット接続が不可能になっていたということだった。

 以前にもこのようなことが何回かあったので,前回の「ひとりごと」の最後の部分で,「いろいろな状況が考えられるので,必ず日誌で知らせるという約束は残念ながらできない。」と付したのである。

 もちろん,「いろいろな状況」の中に,自分が寝過ごして,午前6時前に学校に到着できないという事態も含まれている。

   つづく

暴風警報(2)

続いて9月7日(火)には台風18号が九州に上陸し,愛媛県も暴風圏に入った。この時は,芳野敬三教頭と朝の5時30分に暴風警報の確認をし,教頭から学校の宿直に連絡をするという形を取った。

いつもの癖で,午前2時頃に目がさめてNHKの放送を見たが,暴風警報は出されていなかった。次は午前3時にテレビをつけたが,まだ暴風警報は発表されていなかった。

結局,午前5時の放送で暴風警報が出されたというテロップが流れた。インターネットで気象庁のホームページを確認すると午前4時15分に警報が出されていた。

午前5時30分に教頭と連絡を取り,すぐ学校に向かった。前回の16号台風の時に,休校のことをホームページに掲載したので,18号台風についても,「チュータ日誌」で確認をするご父母や生徒がいるのではないかと思ったからである。

午前6時に休校であることを「チュータ日誌」に書き,アップした。その後20分間に200件を超えるアクセスがあり,驚いた。

どうやら,現在の生徒手帳に書かれている取り決め(下記参照)では,十分に確認できないようである。暴風警報の確認の手段を,増やさなければならない時期になったのかもしれない。次にこのような状況になったとき,「チュータ日誌」をクリックすることも一つの確認方法であることを,頭の片隅に置いていただければよいのではないか。ただし,今後も,できるだけ日誌でお知らせしたいとは思うが,いろいろな状況が考えられるので,必ず日誌で知らせるという約束は残念ながらできない。

                         暴風(雪)警報による休校について

 NHKの放送で,午前6:00から8:30分までの間に,中予地区に暴風(雪)警報が発令されている場合休校になります。また午前6:00の時点で警報が発令されている場合は,上記時間内に警報が解除された場合も休校です。

(生徒手帳 p.21 に記載)

お知らせ

 上記の「暴風(雪)警報による休校について」の文章の中から「NHKの放送で」という部分を削除することに決まりました。


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