愛光学園

60周年特別企画ページはこちら

WWW を検索 愛光学園サイト内を検索

チュータのひとりごと

教務のひとりごと(116) ・ 高2学研マーク模試

|
アナウンス(2)

この声の衰えを思案しているうちに,あることに気がついた。それは,慣れてしまって,これでよいと思ったときには,そこで進歩が止まってしまう,いや,それどころか,後退をし始めるということである。教師の授業や,各部署の仕事もそうであろうし,また,生徒の学習も同じではないかと思ったのである。心しておかなければならないことと思っている。

自分が納得できる声にもどるかどうか自信はないが,口の体操を再び始めた。少なくとも,言葉を口から発する時に,できるだけ,詰まったり,言い直したりすることがないように心がけようと思っている。また,言葉を聞いた生徒たちが,はっきりと理解できるように,発音や声量だけでなく,言葉遣いにも配慮できるようにしなければいけないと感じ始めた。

アナウンサーの話が出たついでに,述べておきたいことがある。それは,関西出身の人たちがアナウンサーを目指すとき,東京出身の人たちと比べると明らかにハンディがあることである。それはアクセントの問題で,標準語なるものが,東京方言に基準を置いているために,標準アクセントを習得するのにかなりの時間を要する。それに母音の無声化や長音,鼻濁音などは明らかに東京出身の人たちに有利になっている。ほとんどの東京出身の人たちが子どもの頃に自然に習得しているからである。

一例を挙げると,無声子音にはさまれる「い」や「う」の音は無声化する。「北」という言葉の母音「い」という音,「口」と言う言葉の母音「う」は発音されないのである。また,「えい」という発音は「えー」となるので,「丁寧」という言葉は,「てーねー」と発音される。これを長音という。東京方言がテンポよく聞こえるのは,おそらく,このような理由によるのではないだろうか。この無声化の影響は,「新宿」という言葉の発音にも見られる。東京出身の人は「しんじく」と発音しているはずである。

そのほかにも,アナウンスをするときに,注意しなければならないことが数多くあるが,今回はこれくらいにしておきたい。

2013年1月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKOU educational institution