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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(117) ・ 寮の昼食 ・ 大学入試センター試験(二日目)

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受験(1)

昨年の大晦日に,両親のいる興居島(ごごしま)で元旦を迎える準備を済ませて自宅に帰ると,家族が「紅白歌合戦」を見ていた。わたしも一緒になってテレビを見ていたが,前半が終わり,その後10分間のニュースを見ているときに,ふと高3生はどうしているのだろうと思いながら,書斎に入った。

わたしには,最近の歌はよく分からないものが多いのだが,どの歌手も自分の最も良いところを出そうと懸命に歌っていることは,テレビでも十分に伝わってくる。おそらく,この日,声を最高の状態で出せるよう入念に準備して,本番に臨んだことであろう。

高3生は,1月17日(土)と18日(日)の二日間で行われるセンター試験の学習のために,テレビ番組を見る余裕はなかったはずである。

歌手が最高の声の状態を保つのに努力をするのは,受験生がセンター試験に万全の備えをするのと全く同じことである。高3生は,最高の状態で受験できるよう,大晦日や正月の三が日も休まず学習を続けたに違いない。

わたしが担任をした学年の母親だったと記憶しているが,地区別懇談会の席で,「わたしは息子が高3になって受験勉強を始めてから,息子の学習時間中はテレビ番組を見ないことにしました。」と語った。家族の一員として何かをしたいと思う気持ちが強かったのだと思う。

そのようなことは,子どもの学習には関係ないことだと片付けてしまうのも,一つの考え方ではあるが,わたしはその時,家族の愛情のようなものを感じた。実力もあり,また,うまくその母親の気持ちも伝わったのであろう。その生徒は現役で難関大学に合格した。

   つづく

2013年1月

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