寮生のご父母からの手紙(2)
この手紙の
「‥家族バラバラで暮らしてまで息子を愛光に入れることに意味があったのだろうか?元気でやっているのだろうか?と自問自答する毎日でした。‥」
わたしはこの部分を読んだとき,身の引き締まる思いがした。これほどまでの思いをして子どもを寮に預けている親がいることを改めて認識するとともに,その気持ちに十分に応えることができているのかどうかを考えさせられたからである。
おそらく,寮生のすべてのご父母が程度の差はあれ,同じような思いをもって子どもたちを寮に預けているに違いない。
この気持ちに応えるには,生徒たちの6年間の努力の成果が十分に生かされるよう道をつけることしかないのではあるまいか。
本校の教員の誰もが,この職責を担って努力していることに誇りを持っていることは言うまでもないが,今後もご父母の期待に沿えるよう,日々努力を怠らないことが重要であることを改めて認識した。
寮生のご父母からの手紙(1)
1月の初旬にご父母から次のような手紙を受け取り,文面を読んでいくうちに,本校に子どもを預ける親の気持ちに心打たれるところがあったので,「教務のひとりごと」で紹介したい。以下文面をそのまま掲載する。
明けましておめでとうございます。
中略
私共は海外赴任でなかなか帰国できません。子供を愛光に預けたものの,とてもいい学校ということは解っているのですが,家族バラバラで暮らしてまで息子を愛光に入れることに意味があったのだろうか?元気でやっているのだろうか?と自問自答する毎日でした。
そんな折,先生が作成してくださった日誌を見ては,今日も一日わが子が元気で楽しく過ごしていることを確認し,自分を励ましながら過ごしてまいりました。
夏休みを終え帰国した折には,寂しさのあまり,こちらの学校に転校も考えた息子でしたが,いまでは小学校時代からしていたサッカー部に入部し,自分の場所を見つけたのか,愛光での生活が楽しくてたまらない様子です。最近はチュータ日誌のサッカーの"動画"を見ては小学校時代,息子と過ごした辛くも楽しかった時間を思い出し,いつの日か帰国して,この目で息子の試合を応援したいと考えております。
どの先生方にも尊敬の気持ちを抱いている様子が,子供の話から良く伝わってきます。きめ細やかな日頃のご指導に感謝の気持ちでいっぱいです。
遠く離れた地から何もできませんが,少しずつ成長していく息子の姿を楽しみに私共も頑張っていこうと思っております。
2004年1月1日
つづく
お知らせ
ご父母の要望により,今年度の4月~10月の「チュータ日誌」を掲載しました。
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大安吉日
本校の入試は中・高同日入試を実施している。
今年も1月20日(火)に筆記試験,21日(水)に面接試験(専願者のみ)を行った。
教務部に所属する教員が1年の中で最も忙しく,しかも気遣いを要する期間である。入試当日は分刻みで動き回らなければならない。そして,入試の準備が始まってから合否のレタックスが発送されるまで,少しも気を抜くことができない。
今年の本校の入試の出願期間は1月5日(月)から10日(土)まで,6日間であった。10日の消印が有効であったため,出願者数が確定したのは13日(火)である。
1月9日(金)までの出願者の累計の伸びが,例年に比べると悪いので,少し心配をしていたのだが,昨年度と今年度の出願状況の一覧表を見ていて,あることに気がついた。
それは,昨年度も今年も「大安」の日に出願者数が大きく伸びているという事実である。
今年の暦を見ると,5日(先勝),6日(友引),7日(先負),8日(仏滅),9日(大安),10日(赤口)となっている。
そう言えば,本校でも,ずっと以前に,当時の進学主任がセンター試験の願書を大安の日に提出したという話を聞いた覚えがある。
保護者や塾の先生方が「大安」を選んで生徒の願書を出す気持ちの中に,生徒たちへの「思い」が込められているのであろう。
わたし個人はこの六曜を気にしたことはないのだが,自分の結婚式は「大安」の日であった。本人があまりこだわっていなくとも,周りがそれを許さない雰囲気が当時あったと記憶している。
この話を教職員の間でしている時に,この六曜の読み方がいろいろあることが分かったので,付け加えておきたい。
先勝(せんかち,せんしょう,さきかち)
友引(ともびき,ゆういん)
先負(せんまけ,せんぷ,せんぶ,さきまけ)
仏滅(ぶつめつ)
大安(たいあん,だいあん)
赤口(しゃっく,じゃっく,じゃっこう,しゃっこう,せきぐち)