愛光学園

60周年特別企画ページはこちら

WWW を検索 愛光学園サイト内を検索

チュータのひとりごと

2004年3月アーカイブ

教務のひとりごと(123)

|
ミカンと教育(2)

最近,全国で,勉学を大切にする,いわゆる進学校が増えてきた。そして,それぞれの進学校が,独自のセールスポイントを持ち,生徒募集を行っている。

 本校も勉学を大切にする学校で,50年の歴史がそれを証明している。50年の間に培われてきた進学のノウハウは,新設校には真似のできない部分があるということはよく分かった上で,やはり,常に新しい学校であるという意識も必要ではないかと思うことがよくある。

 伝統の上にどっかりとあぐらをかいていると,新進の学校にいつの間にか追いつかれ,気づいてみると追い抜かれているということは,あり得ない話ではない。

 そのような結果に陥らないためには,伝統を大切にする一方で,常に新しいチャレンジ精神を持つ姿勢を忘れないことである。それには個々の教員が,自らの教科指導や生徒指導に問題意識を持ち,新しいチャレンジを試みる姿勢を持ち続け,学校という「チーム」全体で力を合わせることしかないのではないか。

 衣服の流行は繰り返されると言うが,ミカンの品質は常に改良の道を歩んでいる。われわれの教育はミカンの品質のように,伝統を重んじながら,改良の道を歩むべきものではないかと思う。

 おわり



 今年度の「教務のひとりごと」は今回が最終です。

 来年度は4月11日(日)に第124回を掲載する予定です。

ミカンと教育(1)

 愛媛を代表する果物と言えば,誰でもミカンをあげるに違いない。

 その中でも,伊予柑は大きさ,色の良さ,味の点で他のすべてに勝っている。いや,勝っていたと言うほうが正しいのかも知れない。

 皮をむくときに果汁が飛び散るという欠点があるにもかかわらず,伊予柑が30年間もミカンの横綱として君臨してきたのは,業界の不思議であると言われている。もっとも,その伊予柑も,他の新しい品種が出回ってきたことで,最近,ミカン農家からだんだん消えつつあるという話である。

 昨年は「キヨミタンゴール」と「ポンカン」を掛け合わせた「しらぬい(デコポン)」に人気が集中した。この「デコポン」は形が悪いということで,生産者から見向きもされなかった品種であったというからおもしろい。しかし,消費者は形よりも味のほうを選んだのである。

 今年は,「はるみ」,「はるか」,「せとか」,「あまくさ」などの新品種が次々と市場に出たため,消費者はどれを選ぶとよいのか迷ってしまうほどである。

 いずれの品種も改良されたり,新たな交配によって生まれた品種である。味ももとの品種よりも良く,まさしく改良品種にふさわしいものばかりである。

 ただ,いずれの品種が消費者の間に定着するかは,まだしばらくの間分からない。

    つづく

2013年1月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKOU educational institution