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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(126)

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オーストラリア語学研修

 昨年度SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)が流行したため中止せざるをえなくなったオーストラリア語学研修を復活することになり,以前と同様,高1生から参加者を募ることに決定した。

 在来生には,中3終了時にパンフレットを配布し,高1新入生には「合格者連絡会」で研修の案内をした。

 昨年度実施できなかった高2生にも機会を与えてはどうかという意見もあったが,参加生徒数や大学入試のことを考え,対象を高1のみにしぼることになった。

 先日,第1回の説明会を開いたが,希望する50名以上の生徒が出席し,この研修に関心を持つ生徒が多いことに驚いた。

 第65回の「教務のひとりごと」で触れたことであるが,わたしはこの語学研修計画の準備のため,6年前の夏休み中に,ブリズベン,シドニー,メルボルンを8日間かけて訪問した。

 ここ数年,わたしが担当する中学生の英語の授業の中で最も強調していることは,今や英語がイギリスやアメリカ,またオーストラリアだけの言語ではなく,世界の共通語になりつつあるということである。それは,英語のリスニングやスピーキングができることが,世界に羽ばたこうとする人間にとって必要不可欠な要素になっているという現実を生徒に理解してもらいたいからである。「世界的教養人」としての資質の一つに英語でコミュニケーションができることが含まれていると述べたほうが適切かもしれない。

 2週間くらいの滞在で英語が急に上達することはないであろうが,たとえ短期間であっても,海外に出かけた生徒たちは,英語のスピーキングの大切さを認識する。

 このことを認識して帰国した生徒たちは,英語の学習に対する姿勢を変える。実は,これが海外で研修をしたことの最も大きな利点であるとわたしは思っている。

2013年1月

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